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2010年メキシコ湾原油流出事故による石油の、私たちの食物連鎖への流入

メキシコ湾におけるディープ・ホライズンの原油流出は、石油工業における最悪の海洋原油流出事故として、歴史に名を残しています。統計的数値によると、最大490万バレル(78万cm³)の原油が海に流れました。平均すると、一日あたり5万3千バレルの流出があったことになります。しかし科学者達が懸念しているのは、この数値のみならず、地域全体に広がった有害な化学物質汚染なのです。

Oil from gulf disaster found in food chain

研究員達による最近の調査によると、流出した石油は、私たちの食物連鎖の予備レベルに現れるといいます。実験によって、2010年メキシコ湾原油流出事故による原油が、動物プランクトンのような微小海洋生物の中に検出されています。生物学的に、小さな動物プランクトンは小魚やエビの食物になっているため、最終的には私たちの食料に関わってくるのです。

メリーランド大学環境科学センターのマイケル・ロマンは、動物プランクトンから検出された微量の原油は、プランクトンが原油を取り込んでいることを示しており、混合油が食物連鎖に進入する可能性があることを明らかにしました。

その上、悪影響を懸念するならば、そのプロセスは原油流出の直接的影響に限定されているのではありません。原油流出後の油性が「安全に」蓋をされているとしても、起こる可能性があるのです。これについては、科学者達が前述の動物プランクトンから微量の原油を発見した時には、油性を覆ってからすでに1ヶ月が経過していたといった実例も挙げられているのです。

Via: UPI

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