地熱掘削のコストをカットするために、30年前ＰＤＣビット(ダイヤモンド製の掘削具)が開発されました。現在、ＰＤＣピットを使用して掘った井戸から、消費石油量のほぼ3分の2が供給されています。近年この技術は、アメリカ海軍と米サンディア国立研究所によって発展しています。元々のＰＤＣテクノロジーは現在、ガス・石油工業の数十年間のたゆみない発展を取り入れた地熱掘削に使用されているのです。地熱資源評価の一環として、第一段階の実証実験が、アメリカ海軍地熱探査部門とサンディア国立研究所によって、カリフォルニアのインペリアルバレーにあるチョコレート山航空射撃場にて行われました。
米エネルギー省の目標は、3000(約900メートル)フィートの深さの地熱を利用することです。海軍とサンディア国立研究所の実証プロジェクトによって、穴が試験的に掘られ、ホット・ミネラル・スパやビリー・マッケンの中では探索不可能であったであろう地熱評価が行われました。
このプロジェクトの重要な面は、ＰＤＣビットやそれに関連した技術を、実際の掘削環境の中で実験・評価することでした。そのため、ドリルの実証の際に商業的に使われるビットや専門家を現場に送る、ヒューストンにあるＰＤＣビットの製造会社であるＮＯＶ(ナショナル・オイルウェル・ヴァーコ)と、サンディア国立研究所は提携しました。時速30フィート(約9メートル)の速さで2機のビットを使用し、全体で3000フィートの井戸のうち、4日間で1291フィートを掘りました。これは、従来の回転ビットに比べると、3倍の速度と言えます。後に、分析のためにチームは両ビットからデータを収集しました。
Via: Sandia
