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ロボットが導く、グリーンな未来

ロボットは、一昔前まで見向きもされないものでしたが、急速に私たちの生活に欠かせないものになってきました。現在、地球上で製造されているほぼすべての自動車は、製造段階で何らかの形でロボットの手を借りてつくられています。同じことが、家電や食品加工にも言えます。さらに、ロボットで作られた映画すらあります。ここで、私たちが恐竜のように滅びないように、世界全体がグリーンな方向にむかおうとしている今は、ロボットもこの方向に従う必要があります。この記事では、ロボット工学の未来となりながらも、地球を汚染しないグリーンな10基のロボットをご紹介していきます。

OSP ロボット

現在開発中のロボットコンセプトをまずご紹介します。この OSP は、海洋の繊細な生態系を破壊する流出油を回収するために設計されています。OSP は、太陽光を動力として推進し、OSP 同士で縦列につながって、流出した油の周りを囲み、そうやって油を封じ込めます。そうすることで後処理をする人員が到着するまでに充分な時間を稼ぐことができます。OSP はGPSで方向感知もできるので水中にも空中にも発射させることができ、大変に融通がききます。

グリーン ロボッティックグライダー

今度は気候変動を探知するために世界の大洋を動き回るロボットです。この Slocum は、ウッズホール海洋研究所とウェッブ・リサーチ・コーポレーションの研究者らが開発したロボットです。このロボットは、海の温度差を効率よく利用するユニークな推進システムを使います。温度成層の原理を使うこのロボットは、燃料を必要とせず何千マイルも移動することが可能です。この技術が船を動かすとしたらどれほど素晴らしいでしょうか?

WatCleaner

次は世界の河川についてです。河川は時に、世界の各地域の文明の根幹をなすことがあります。そのために河川は高度の汚染や搾取の悪影響を直接受けやすくなります。河川にとっては幸運なことに、WatCleaner ロボットはまるで甲冑をまとった救世主のように身近で役立ってくれます。このロボットは、川の隅々まで探索して、汚染物質を吸収し分解して、川をきれいにします。このロボットは賢く、水生生物はそのままよけてくれるので、心配はいりません。

TubeBot

水道管の漏れは、大きな問題です。広大な都市の地中深くに埋め込まれたものであった場合は、余計にそうです。世界各地で何十億リットルもの水が無駄にされていることが分かっているので、この問題の解決は切実です。ここでも現代的なロボットが役立ちます。Kaunsthochschule Berlin社は、 TubeBot を開発しました。水流そのものを動力源とするこのロボットは、長い水道管のネットワークを移動しながら、水漏れをチェックします。TubeBot は超音波探査機を使って、水漏れを探知すると、コントロールルームに情報を送信します。すごいですね。

DustCart

水を清浄に保つロボットの後は、地上で汚れ仕事をするロボットが活躍します。DustCart は、ゴミを回収し分別するロボットです。更に、このロボットは携帯電話で呼び出すと、一軒一軒ゴミを回収してくれます。とっても便利ですね。このロボットが最も素晴らしいのは、大気汚染レベルのモニタリングを行って、動く汚染モニターの役割をすることです。かわいらしいWall-E DustCart がイタリアペッチョリ市で活躍しています。ごみの回収人は仕事をとられてふてくされてしまうかもしれません。

ECO-POD

ゴミを回収するロボットがいれば、農業をするロボットもいます。Eco-Pod はボストンの設計事務所、Howeler + Yoon とロサンゼルスのデジタルデザイン事務所Squared Design Labが共同で開発しました。このコンセプトロボットは、藻を工事中のビルに計画的に置いた鉢植えにして育てます。微細な藻を動力とするアーム型ロボットが、藻が最も効率よく育つように鉢を絶え間なく再配置します。その後、藻はバイオ燃料の原料となります。園芸好きの方も、これからグリーンなアーム型ロボットにお株を奪われそうです。

ロープを登るロボット

風車は見た目にも楽しく、クリーンなエネルギーの源としても素晴らしいものです。ところが、その維持管理となると、やりたがる人はほとんどにいないような大仕事です。そこでこのロープを登るロボットが役立ってくれます。このロボットは、風車を登り、必要なメンテナンス作業を全てやってくれます。更に紫外線探知システムを搭載し、人間の目には見えない細かい損傷を探知します。風車のメンテナンスはずっと楽になります。

芝刈りロボット

芝生の手入れは腰を痛めることがあります。手を借りてみてはどうでしょう?何も庭師を雇えというのではなく、太陽光発電で動くロボットのことです。Husqvarna 社は、ユニークな芝刈り用キットを開発しました。庭師さんはいらだち、子供はおびえるかもしれませんが、あなたは嬉しくなること間違いありません。ちょっと強面なかっこよさとでも言いましょうか?これで2300平方メートルを刈り取れ、障害物は勝手によけてくれます。ただお値段もなかなか強気です。お財布は4000ドル分軽くなります。

ロボットボックス

近い将来、アラスカのハスキー犬も失業するかもしれません。これは、ロボットボックスのコンセプトが実現したらの話です。米軍は、70キロの積み荷を積んで南極の薄氷の上を運ぶこのロボットボックスを開発しました。さらに、そりを取り付けて、研究者など人を乗せて連れまわすこともできます。太陽光由来の電力を推進力に使うので、このロボットボックスは非常にクリーンな、環境に配慮した、ハスキー犬の代わりとなります。動物愛護の活動家はこれを聞いたら狂喜することでしょう。

COM-BAT

米軍は、いつもStar Warsのような仕掛けを考え付きます。それともStar Warsの方が模倣しているのでしょうか?いずれにせよ、COM-BATを一度見ていただきたいのです。COM-BAT はミシガン大学で開発された6インチ(約15㎝)のスパイ飛行機で、米軍から一億ドル(約82億円)の研究費が支出されています。この装置は太陽光、風力、自身のプロペラの振動を動力とし、蝙蝠をまねして空を飛びまわります。空中のCOM-BATは、重要な視覚的なデータと化学的なデータを送信します。まだコンセプトの段階ですが、COM-BAT には大きな可能性があります。

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