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サムソンと2COが提携する新型発電所

最近では化石燃料発電の環境へのインパクトを最小限に抑えようとする動きがあちこちで起こっているようです。最新のものとしてはハットフィールド炭鉱の手がけるドン・バレー・パワープロジェクトです。イギリスは南ヨークシャーにあるこの炭鉱は2CO社によって運営されています。韓国の大手電機メーカーサムソンとの提携により、30億ポンドをかけて環境にやさしい石炭発電施設の建築を検討しています。サムソンの提携承諾が最近確定されていよいよ本格化し始めました。

契約によるとサムソンはこのプロジェクトの15%の収益権を保持することになります。2COの社長ルイス・ギリースは今回のタイアップによりイギリス国内での石炭技術の最先端を行く地位に立つことになる可能性を示唆しています。プロジェクトのイメージ画によると、廃棄カーボンを収納管理する建物の存在も見て取れます。

石炭工場は長年にわたって一般産業を支える重要な役割を担ってきました。代替エネルギーによって天然素材の利用法自体が変わってくる中でも石炭に対する需要の比重はまだまだ大きいままです。石炭燃料の大きな問題点としては大気や環境全体に及ぼすマイナスのインパクトですので、CCS施設によって現場での廃棄カーボンの抽出・貯蔵を実現し住民や土地、大気の汚染を防ぐようになっています。

カーボンの抽出・貯蔵はお金のかかる一大事業で、巨額の投資額が求められます。実現への道のりは厳しくてもその効果は絶大ですので今回のようなサムソンと2COの取り組みは重要な役割を持つものになるのです。2COは引き続きイギリス国内やEU諸国からの資金援助を模索しています。

2013年に建設開始が予定されているドン・バレープロジェクトは収集した廃棄カーボンをパイプラインを通して北海の油田へと運搬するしくみになっており、2016年までには低カーボン電気をたくさんの一般家庭に発電供給する方向でいます。

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