アメリカの自動車会社フォードは特別仕様バン「トランジット」プログラムの採用でレンタルや商業用に使う際の燃費の向上とカーボンフットプリントの削減を実現しています。同社のこの新型ラインナップにはハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド、電気式、ＣＮＧ、エコブーストなど様々なバージョンが用意されています。
ガソリン価格の高騰はレンタルビジネスオーナーには悩みのタネです。これまでの顧客が電気自動車などに移っていく傾向の中、もはや昔ながらのガソリン車では太刀打ちできなくなっているのが実情です。そこでフォードの新プログラムが様々な賞を受賞した高燃費システム搭載のこのラインナップの使用でコストの削減を実現できるという仕組みです。
同社は売れ筋の３．５リッターエコブーストＶ６エンジン搭載モデルを積極投入し、完全電気自動車モデルなども随時追加していく方針です。これにより従来の自動車のラインナップに比べて最大２５％の燃料費削減を実現し、商業用に使うケースや政府関連、観光業などに利用する際の燃料コストを低く抑えて利益を増やすことができるのです。
カーボン排出量に関しては特殊ツールの開発によって対処しています。ビークルエミッション・燃費計算機と呼ばれるこの計器はその時点での年間カーボン排出レベルを一目でチェックすることができるだけでなく、燃料費とカーボンフットプリントレベルも知ることができます。
