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細菌・細胞エンジニアチームの提唱するエコ手段

私たちの住む地球という惑星は微妙なエコシステムのバランスによって成り立っており、ちょっとしたバランスの変化が及ぼす変化は数十年先になってみないと分からないものです。この地球に宇宙で唯一生物が住むようになるには何億という大小さまざまな要因が複雑に絡み合った結果によるものであるのにも関わらず、私たち自身でそのバランスを崩してしまっているのです。地球温暖化はその1つで、このほかにもまだまだ知られていない要因がたくさんあることでしょう。なかでも微生物と地球環境との関係については近年まで研究が遅れていた分野でした。

大きな地球に住む小さな微生物は、グリーンハウスガスを吸収して好気性・嫌気性両方において処理してくれるなど、人間の目には見えない様々なすばらしいはたらきをしてくれています。しかし細胞エンジニア界では環境にやさしい燃料を作り出し地球に有害な廃棄物を取り除くためにさらに細菌を有効利用しようと実験を進めています。ここに科学者と細菌のコンビネーションによるエコシステム再建の動きが着々と進んでいるのです。

研究進行中

メタンガスへのエネルギー転化

時には新しい細菌を作り出さずとも必要を満たすことができます。つまり自然資源に目を向ければ良いのです。メタノバクテリウム・パルスターは80%の天然エネルギーをメタンに変換し保存して将来使用することができますが、保存が難しく排気ガスの排出という難点もありますがエネルギーを無駄にしないという点では効果があります。

コロンビア大学のブタノール生産バクテリア

廃棄物を生物燃料へ変換することは2つの重大な問題を一度に解決できることになり、コロンビア大学のスコット・バンタ博士はまさにこのことの実現に向けて取り組んでいます。彼は細胞組み換えされたバクテリアを合成することで排水と二酸化炭素からブタノールを作り出して、燃料源として最適な高エネルギー炭化水素の生成を目指しています。

発電性バクテリア

映画「マトリックス」の世界において人間をバクテリアに置き換えてみると東アングリア大学の研究チームが目指しているところが理解できます。バクテリアは活動の副産物としての発電性を持ち、これを正しく集積することで実用性をもった発電力を利用することができるという研究結果が出ています。マトリックスの映画のようにバクテリアの世界が人間の世界を侵害し始めるようなことが無ければ良いのですが、、、。

バナジウムニトロゲナーゼによる燃料生成

バナジウムニトロゲナーゼとは大豆の木の根に存在する細菌で、大気中のニトロゲンをアンモニウム硝酸塩に変えて植物内に取り込む機能を持っています。しかし、カリフォルニア大学の科学者グループはこの細菌に一酸化炭素(ガソリンエンジンが出す排気)を与えるとプロパンを作り出すことを発見しました。したがって酵素を上手くコントロールすることでこの細菌から液体ガソリンを作り出すことができると確信しています。

グリセリン吸収細菌

ライス大学によって開発されたこの技術は廃棄された不要なグリセリンを実用性の高い燃料や、天然素材として使用ができる様々なアルコール分に変換できるものです。このような熱による変質の中核をなすものはグリセリンを「食べて」素材の変換を起こすことのできる細菌です。

核廃棄物から電力発電

ジェマ・レグエラ率いる研究チームが「ジオバクター」と呼ばれる細菌のもつ核廃棄物洗浄能力における秘密を探ることに成功しました。細胞成分に手を加えバージョンアップさせることでより効率的に核廃棄物をきれいにすることができるということに気が付いたのです。この一連の実験やテストによってジオバクターへの信頼はますます高まり、ただ核廃棄物をきれいに片付けるだけでなく副産物を通して電力を発することもできるのです。これはまさに文字通り「シビレル」発見です。

技術のメリット

細菌を使って地球をきれいにして、エコで安い燃料を作り出すというもののほかにも様々な用途が考えられます。例えばポリウレタンを分解できる新種の胞子や、流出した石油をきれいにしたり有害な化学薬品を安全に処理できる細菌もあるのです。自然に生み出されるものもあれば、科学の力を借りるケースもあります。細胞エンジニアにおける新発見が続く限り、可能性は無限大にあります。

小さなカラダで大きなインパクト

細菌は地球が生まれて以来常に大きな影響を及ぼしてきました。どれほど厳しい環境においても生き延びてきましたし、順応もしてきました。この細菌についてもっと知ることで環境に有益な方法で利用することがもっとできるようになるでしょう。つまり有害ガスを吸収し酸素に変えることで地球温暖化に対抗する強い見方となってくれるのです。最近の持つ洗浄能力やそのスピードは私たちの能力をはるかに上回っており、もっと研究していくことで化石燃料への依存を和らげる事も可能にするのです。小さなものでも大きな事を成し遂げられるというわけです。

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