今週はスイスの 太陽電池式飛行機、「ソーラー・インパルス」にとって歴史を刻むイベントが行われます。２０１１年に最初のパリ～ブリュッセル間の飛行に成功したのを受け、今回は４８時間をかけてスイス～モロッコ間の２５００キロに渡る飛行に挑戦します。これは従来の燃料を使わずに行う飛行距離としては史上最長記録となります。
ピカードとボーシュバーグがパイロットとして参加し、マドリードで着地が予定されていますが、これも飛行機の交換のためだけのものです。５月から６月にかけて行われるこの飛行はゆくゆくは２０１４年に予定されている世界一周飛行にむけての予行演習として位置づけられています。
この飛行機に用いられている技術は想像を超えるものです。２５００キロを燃料無しで飛行することなど不可能に思えますが、この成功によって太陽電池のもつ可能性はもちろん、自家発電式飛行機の未来にも希望をもたらすことになるでしょう。
羽の大きさは通常の飛行機ほどありますが、総重量はセダン車並で２０１０年にはじめて太陽のエネルギーで飛行をして歴史を作りました。スイスで行われたこのときの飛行記録は３０２９８フィートを２６時間１９秒でしたが、次回の挑戦結果が今から待ち遠しい限りです。
