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科学者達は“堆肥爆弾”が、気候変動の結果の可能性があると認識

速いスピードでどんどん解けていく北極や南極の氷、上昇する海面ではまだ足りないかのように、気候変動は、科学者達が “堆肥爆弾”と名づけた現象を生み出しているかのようです。 地面の下に生息している微生物は、自然のプロセスにおいて、植物や他の物質を分解する役目があり、言うなれば、ゴミをきれいにする助けとなっているのです。廃棄物が分解されると、温室効果ガスが発生します。それが徐々に大気中に放出されると、その大半は地面の下に閉じ込められます。科学者達は、温度が上昇すると、この自然のサイクルが乱れ、今よりももっと高い濃度でこの温室効果ガスが放出されるきっかけになるのではないかと恐れています。

Compost bomb' is latest climate change ‘tipping point’

この脅威は、地球規模に当てはめて考えるとより危機感を増します。 北極、イギリスやヨーロッパのような地域には多くの永久凍土や熱帯の湿地、泥炭地があります。こういったエリアの下に微生物は閉じ込められていて、勤勉にその任務を果たしています。さて、温度が上昇すると、こういった地域は土が解ける状態になり、閉じ込められている温室効果ガスが放出されてしまうことになります。

泥炭地が、地球上の陸上のエリアのたった3%しか占めていないのですが、泥炭地は炭素の温床です。自然のバランスのおかげで、この温室効果ガスは安全に貯蔵されています。それと同じことが、永久凍土や熱帯の湿地に関しても言うことができます。仮に微生物が、物質を分解する際に、より早く熱を生成するようになるならば、閉じ込められたガスと熱で、火事が起きる可能性があります。 この、突然の温室効果ガスの放出は、人間、動物や泥炭地、湿地、永久凍土を囲んでいる自然に対して危険なのです。

Will Steffen教授によると、約5500万年前頃、世界は堆肥爆弾を目撃し、大量の温室効果ガスが大気中に放出されたとのことです。潜在的な致命的な爆弾はさておき、Steffen教授によると、氷帽が解けて、海洋が広くなると、氷と雪の反射的な白さよりもより多く熱を閉じ込めることになるとのことです。

ちなみに、科学者たちは、数年前にモスクワで目撃された泥炭火災は堆肥爆弾によって引き起こされたかどうかを調査しています。

Via: Telegraph

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