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過去10000年の深海の温度変化がわかる

海中探検はここ数十年で技術が進歩したといっても危険性が高く限りが出てきてしまっています。深海にはまだまだ知られていないたくさんの生き物やエコシステムに満ちていますがガラススポンジはその中のひとつで、その全容はようやく解明され始めたところです。スポンジ状のユニークなこの生き物は南極の深海部分で見られ、浅いところではまず見かけませんが、何よりも驚かされるのは寿命の長さです。

東シナ海で見つかったガラススポンジの骨格は11000年も生きてきたもので、その間大きな温度変化を経験してきました。近代科学と特殊要素と酸素イソトープの研究でマックス・プランク化学薬品研究所の専門家チームは生まれたときから比べて2度から6もしくは10度までの温度差があると結論付けました。その後海中温度は4度ほど下がりこの温度下で現在生息しているのです。

海水温度の一時的な急激な上昇は同時期に起きた火山活動との関連が指摘されています。この自然活動によって同じ場所の深海温度が数千年にもさかのぼって計測できるのです。寿命は23000年にも上るといわれているこの生き物を通して過去のデータが見て取れるのです。

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