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ニック・ジェントリー氏のフロッピーアート、電子機器廃棄物を再利用する最新の技法

私たちはさまざまな環境問題に取り囲まれています。大量のプラスチック製品や有毒バッテリーの間違った廃棄方法、温室効果ガスの排出、そして温暖化現象。このような日常の行為が、さらなる大きな問題を生み出していくであろうことを見過ごしてしまいがちですよね。電子機器の廃棄も、世界中で急速に深刻な問題になりつつあります。コンピューター周辺装置やアクセサリー類、時代遅れの電子製品などを捨てることって、そんなに簡単なことではないのですよ。消費社会が肥大化して、「最新」の商品を買いたい気持ちにかられた結果、ゴミ処理場は電子機器廃棄物でいっぱいになっているのです。

Nick Gentry's floppy disk portraits

ロンドンを拠点に活動するアーティストのニック・ジェントリー氏は、フロッピーディスクを用いた油絵を制作することで知られていますが、彼の作品は沈黙をとおしてさまざまな事を語ってくれます。彼の独創的な作品を見ると、電子機器廃棄物が大量に捨てられていることや、このまま再利用やリサイクルをしなかったら、この先の数十年間に一体どれほどのゴミが生まれてしまうのかについて考えざるをえません。またジェントリー氏の作品を見ていると、クリエイティブなアーティストはいつだって、自分の絵を描いたりメッセージを伝ええたりするためにどんな物でもキャンバスに変えてしまえるのだということが分かります。

アイデアの素晴らしさや技法の美しさもさながら、ニック氏の作品を真に独創的なものにしているのは、私たちが執着している現代の仮想世界が、現実世界にどれほど大量のゴミを生み出しているのかを伝えようとする意気込みそのものです。違う目的で使い直すことやリサイクルをすることが、現代の「マントラ」として広く受け入れられつつありますが、世界中の人々はもっと深刻にこの事態を受けとめて、一歩一歩取り組んでいく時に来ているのです。

参考サイト:Theverge

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