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水の消費を減らしてくれる環境に優しいシャワーたち

水は世界中でとても貴重で乏しい資源になりつつあります。多くの専門家たちによると、21世紀には、これまでの歴史にあるような土地や資源を奪い合う戦争ではなくて、水による戦争が起こると考えています。政府は国内の水供給を計画するにあたって、1人あたり1日に100から150リットルという大雑把な方法を用いています。シャワーを5分間だけ出しっ放しにすれば、20リットルもの水を消費したことになります。高温多湿な気候では1日に2回シャワーを浴びると1日に想定されている量のうち25パーセント以上をすでに使用したことになり、トイレや洗濯、調理、飲料などの他に必要なことに使える水が不足することになります。

世界中のデザイナーたちは知恵を絞って、シャワーを浴びるときの水を節約できる方法を探ろうとしています。環境に優しいシャワーを選べば、水消費を減らせるだけでなく、水を再利用できるものもあり、熱いシャワーの場合には電気まで節約できるのですよ。環境意識の高い人なら、ぜひご自宅に設置を考えたくなりますよね。

 

エデン・ミストシャワー

大半のシャワーヘッドは大量の水を体に浴びせますが、そのうち多くは流れ去り、排水溝に消えていきます。ニューサウスウェールズ出身の産業デザイナーであるアルミナ・ブレーン氏が設計したエデンミストは通気装置を用いて、水を微細な小滴に変えて、身体をミストで覆います。シャワーヘッドは使用者の身長に合わせて簡単に調節することができ、温水シャワーが必要なときはウォーターミストをスチームに変換できる加熱システムもあります。小滴を加熱するために水が貯えられるので、節電にもなります。エデン・ミストは1分間に1リットルの水しか使用しません。これって従来のシャワーと比べると非常に少ない水量ですよね。エデン・ミストの部品はステンレス製で、ダイカスト・パウダーコーティングされているため、見た目がとても美しいです。

エコドロップシャワー

デザイナーのトマソ・コリア氏の設計によるエコドロップシャワーは、 シャワーヘッドの下に床用の浴室マットを用いています。同心円は最初は立っているのが快適です。シャワーが始まれば、同心円が上がり初め、立ち続けることを不快にします。さらに、より鋭い真ん中部分が上昇し、不快に足の裏に押し付けて、使用者は水の使用量をチェックせざるをえません。この浴室マット装置は水と体の重みに押し付けられて広がった素材でできています。この装置はスイミングプールやジムなど、長時間使ってしまいがちで、後ろの人を待たせてしまうような共用のシャワー室にぴったりだと思いませんか。もちろん、水を出しているときにシンプルなタイマーをかけるだけで、この目的は達成できるのでしょうけどね。

水を濾過してくれる植物が植えられたエコシャワー

エコシャワーはジュン・ヤサモト氏とアルバン・ル・アンリ氏、オリビエ・ピガス氏、ビンセント・バンデンブロック氏によるデザイン。天然植物の浄化プロセスをまねて、汚れた水を再生してくれます。シャワーからの排水が砂床に注ぎ、そこにはホテイアオイのような水草といっしょに葦が植えられています。汚れた水はまず、砂のフィルターで濾過されて、主な汚染物質が取り除かれます。水が葦の根を通り抜けるときにバクテリアが取り除かれて、浄化された水を再利用することができます。ホテイアオイや水草は砂の中の汚染物質を分解して吸収します。もちろん、このシステムには植物サイクルが機能するために太陽光も必要なので、使用はスイミングプールのような屋外だけに限られます。

フォッグシャワー

フォッグシャワー

フォッグシャワーは、「エレクトロラックス・デザイン大会2007」においてブラジル出身デザイナーのジョアン・ディエゴ・シマンスキー氏によって提案されたもので、エデン・ミストシャワーに似ており、シャワーにスチームではなく水の小滴を使います。小滴は超音波による加熱で作られ、穴のあいた金属プレートを通り抜けます。高性能センサーが使用者の体の動きに反応して、水滴の向きを変えます。このシステムは5分間シャワーを浴び続けても2リットルの水しか使用しないといわれています。超音波加熱を用いることで、水を温めるのに使われる電気も節約されます。

ペンサー・インダルジェンス・シャワー

シアトルに拠点をおくデザイン会社のペンサーディベロップメント社は、「リンス・ミスト・リンス」サイクルを備えたインダルジェンス・シャワーを開発しました。ユーザーがシャワーを浴びるときに、従来のシャワーのように1分間だけ水が流れ出た後に、温かい水滴のミストが4分間出てきて、それから2分間だけ水が流れ出て洗い流し、シャワーは止まります。この4分間のミストサイクルによって56パーセントの水とエネルギーを節約することになります。このサイクルの時間はそれぞれの好みによって調節できます。

スマートシャワーを使って、水と電気を節約ましょう

スマートシャワーは直径1メートル、高さ2.2メートルのシャワー室です。通気装置を用いて水を水滴に変えることにより、シャワーを浴びている間の節水につながります。さらに、底には熱交換装置が付いており、シャワーで使用された温水からの熱を再利用して、次に出て来る冷水の温度を上げます。この熱交換装置によって、水を温める際に使われるエネルギーの50パーセントも節約できます。さらに、このシャワー室は赤ん坊の沐浴や髪のリンス、服の手洗いなど、温水を必要とする浴室での他の作業にも合わせられるようにデザインされています。

ビジブル・シャワータンクで、水の使用量が目で確認できます

フランク・ギュオ氏がデザインした、このミニマルなデザインの製品は、透明のウォータータンクを使っており、シャワー中にどれくらいの量の水を使っているかがはっきりと分かるので、節水につながるでしょう。同じタンクは手洗い用の洗面台やトイレ用ビデにも使えます。温度コントロール装置が透明タンクの側面に搭載されており、見た目もエレガントなデザインに仕上がっています。

シャワーブレーキを使えば、シャワー時間にブレーキがかかって節水できます

サン・イン・リー氏とデ・ヒュン・キム氏がデザインしたシャワーブレーキ は、水の使用量を目で確認できるシステムを採用しており、節水につながります。水の使用量は、シャワーヘッドにつながるパイプに搭載されているシャワーコントローラを引っ張ることで決められます。シャワーを出しつづけると、コントローラーはレベルが下がって視覚的に確認できるので、水が止まる前にプロセスを終えることができます。もちろん、このローラーをもう一度上に上げることも可能ですが、ユーザーが水を浪費していると警告していることは明らかです。コントローラーの取っ手で、水温や水圧を調節できて便利です。

DAスパシャワー

DA/スパシャワーは、使用した水が常に再利用されて上から出てくるスタンドアップ式シャワー室で、ドームのような形をしています。サイドにあるシャワーヘッドは、ウォーターマッサージのようなスパを提供してくれます。再利用された水は常にフィルターで濾過され、一定の温度と水圧を保っています。このリサイクルシステムにより、水の使用量を従来のシャワーと同じ20リットルに保つことができますが、マッサージ機能というもう1つの利点があります。水を温めるときとポンプで汲み上げるときのエネルギー使用は、明らかにマイナスです。

自家発電型「エコシャワー」で、エネルギーと水を節約しましょう

 

ビクター・M・アルマン氏によって設計されたエコシャワーは、ペダルパワーを利用して機能しており、ほどよいエクササイズ日課を毎日のシャワーに取り入れることができます。シャワーに使う水は、ベースに蓄えられます。ユーザーが木製ブロックで作られたベースの上で足踏みすると、水が頭上のタンクまで上がります。それぞれの木製ブロックが下がると、円筒形の金属製さおが外に出てきて、ユーザーは別の木製ブロックに位置を変えなくてはなりません。まるでダンスステップを踏み続けるようです。頭上タンクまで上がった水は、タービンを回転させて、それによって生じた電気がシャワーのために水を温めてくれます。

 

 

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