バッテリーで動く車や電気自動車を使えば、年間の二酸化炭素排出量が23億トンを超えるガソリン燃焼エンジンから世界はおさらばできます。ゼネラルモーターズ社のシボレー・ボルトや日産のリーフなどの電気自動車は、印象に残るデビューを飾りましたよね。初年度には売り上げが1万5千台から2万台に伸びており、これらの企業は2012年には生産量を5万台まで増やす計画です。他のEV製造企業も現われ、トヨタのプリウスのようなハイブリッド車もすでに重要なニッチ需要を占めています。これらのことを考慮すると、ハイウェイや都市の道路にバッテリー充電ステーションを点在させることは有用でしょう。ガソリンステーションがそこら中にあるのと同じように。
いくつかの企業が、EV車を充電させるために外部電源に頼らないソーラーパワーによるバッテリー充電ステーションを提案しています。EV車をリチャージする問題に対処できるだけでなく、このような太陽充電ステーションの開発は太陽電池の応用を広げることを促すことにもなり、コストを削減し効率性を改善することにつながるでしょう。
Eムーブ充電ステーション
マイケル・シェラー氏が起業家バレンティン・ランガルディエ氏のために開発したこの目を惹く装置は、EV車だけでなく電気スクーターや電気自転車、そしてラップトップ型パソコンや携帯電話まで充電することができます。 IPEビームで作られたストラクチャーは、搭載された8モノクリスタル太陽電池パネルから最大限のソーラーパワー生産をするように設計されています。PVパネルは1.76KWpのパワーを生産し、毎年2千KWhを超える電気に変換されます。底部にはパワーインバーターと配電盤、トランスアクション電子パネルが搭載されています。この装置はセメント台座で地面に塗り固められており、環境に優しいデザインと素材が使用されています。ユーザーはクレジットカードや携帯電話で電気代を支払います。携帯電話とラップトップ型パソコンは外側のベンチのような形の台の上で充電しますが、太陽エネルギーの理念を社会に広めるために充電は無料です。夜には、この充電ステーションは光が輝くオシャレなオブジェになります。初めての設置での経験に基づいて、バレンティン・ランガルディエ氏はこの充電ステーションをヨーロッパ中で自動車レンタル会社や地方自治体に販売することを望んでいます。さらには複数の企業が協力して共同駐車場を設けることも視野にいれており、EV車の普及につながるのではないかと期待しています。
サンポッド社の太陽発電式EV充電ステーション
カリフォルニア州にあるサン・ホセ氏のサンポッド社では、最初の工場が太陽発電式充電ステーションを建設し、数週間といわず数時間以内に設置されて委譲されるだろうと発表しました。亜鉛メッキされた鋼鉄フレームに12個のソーラーパネルが搭載されており、2.4キロワットの電力を生産できます。これらのパネルは電気配線とエレクトロニクスが配備された時給式で、相互に連結させるのが簡単です。この装置は自立しており（壁に固定することもできます）、太陽発電式の充電ステーションによくあるように、設置のためにその場所を加工する必要がありません。この太陽発電式充電ステーションは幅が20フィート、高さが10フィート、重さが約3000ポンドです。一台のトラックトレーラがあれば運ぶことができます。
このPVパネルは価格がおよそ1万4千ドル、その他に自動車用チャージャーが3千ドルかかるので、サンポッド社がターゲットにしているのは自治体や郵便局のようなフリートオペレーターとか、駐車場のオーナー、ショッピングモールなど。その他のターゲット市場は、ゴルフカートとかフォークリフトトラックや、空港や鉄道、船舶ステーションなどのような場所です。当社は年間で5000ステーションを販売することを目指しています。
EV車用ソーラー充電ステーション「ヤナ」
ドイツのベルリンにあるユニコスAG社が、このソーラー充電ステーションを設計しました。これにはいくつか革新的なアイデアが備わっています。12モジュール・ソーラーアレイが追跡スタンドに搭載されており、太陽の動きを追って、固定式ソーラーアレイよりも太陽エネルギーを40パーセント多く取り入れます。10KWジェネレーターがバナジウム系レドックスフロー100KW電池の中に蓄えられているため、夜でも曇りの日でも太陽エネルギーが利用できます。ヤナのこのドッキングステーションではその名のとおり、高性能のコネクターを使用して一度に8台の自動車まで充電できます。このコネクターにはGSMベース・コミュニケーション接続が備わっており、外部の代理店に接続されてカスタマーに請求します。ヤナにはイルミネーションで装飾された広告パネルが付属しており、オーナーは収入を追加で得ることができます。
ロマグ・パワーパーク
イギリスのダラム州に拠点のある太陽電池ガラスパネル製造業者のロマグ社は、屋根にPVパネルを備えており、下に駐車したEV車が充電できるこのカーポートを開発しました。家や職場、さらにはショッピングやエンタテイメントのときにも長時間車を駐車しますので、駐車しているときに充電をトップアップできるって、EV社の普及が広がるにつれてすごく魅力ですよね。ロマグ・カーポートは、GM社と提携してアメリカに充電カーポートを設置しているエンビジョン社のものほど精巧ではありませんが。
ホンダの太陽発電式EV充電ステーション
ホンダは太陽発電のパブリックなEV充電ステーションの試験を行ってきました。そして実社会での都市的な交通環境における電気自動車について、さまざまなテストを行なっています。この太陽発電の充電ステーションは電気自動車を充電できるだけでなく、電動スクーターも充電することができます。
ビューティフル・アース・グループ社の太陽発電式EV充電ステーション
ニューヨークのブルックリンを拠点にするビューティフル・アース・グループ社は、ソーラー充電ステーションをブルックリンブリッジパークに贈りました。そしてこのたび、当社はブルックリンのレッドフックにある産業区画に初めて設置しました。そのデザインのモジュール式コンセプトについて説明するために、当社は標準的な部品とシャープ社のPVパネル、トロジャンバッテリー社の再利用可能なバッテリー、ワシントンにあるアウトバックシステム社のインバーターを利用して、ニューメキシコ州にあるユニラック社製の棚の上に取り付けて、再利用した船舶用コンテナの上にすべての構造体を設置しました。このソーラー充電ステーションは、BMWのミニEのようなEV車を3時間で充電できて、100マイルの走行が可能だということ。ビューティフル・アース・グループ社によると、この充電ステーションは分解して移動させ、別の場所で再び組み立てるというポータブルな充電ステーションとして機能することが可能だとのことです。
ゲオテクチュラ社のグリーンガソリンステーションでは、太陽発電のEV充電ができます
この数年でEV車の普及が広がることが期待されていますが、あらゆるところで目にするガソリンスタンドと同じように、道ばたにバッテリー充電ステーションを設置する必要があるでしょう。イスラエルを拠点とする建築事務所のゲオテクチュラ社はマルカアーキテクツ社と提携して、この「グリーンガソリンステーション」 を実現しました。ここでは屋根に搭載されたパネルから太陽エネルギーを得て、充電ポールで自動車を充電することができます。キャノピー構造が美しく、全側面がオープンになっています。十分な風速がある地区では、屋根に設置された風力タービンも使用できるでしょう。サービスエリアとカフェが地下にあります
トヨタ・インダストリーの太陽発電式EV充電ステーション
従業員がEV車にシフトすることを促すために、多くの企業はEV充電ステーションを設置しています。この設備は日本の豊田市にあり、自動車製造工場や従業員の多くが寝泊まりできる宿泊所を備えています。それぞれのソーラー充電ステーションは1.9kWの電力を生産し、8.4kWhバッテリーパックに蓄えられます。さらに、このステーションは配電網に接続されており、太陽発電が少ない日には利用することができます。
ゼネラル・エレクトリック社の太陽発電式充電ステーション
GEインダストリアル・ソリューションは、コネチカット州のプレインビルでこの最初のカーポートを発表しました。屋根には太陽電池パネルが搭載され、地上のEVチャージャーに電力を供給しています。このデザインは500スペースあるカーパークをカバーするように拡張される予定で、最終的には1.6MWの電力を生産することになるでしょう。太陽発電カーパークは配電網に接続され、快晴の日には電力を供給し、曇りの日には配電網の電気をもらうことになるでしょう。
三菱電機と三菱自動車の太陽発電式EV充電ステーション
三菱自動車ノース・アメリカ社は三菱電機と提携して、カリフォルニア本部のサイプレスでこのEV充電ステーションを発表しました。2011年11月に三菱の電気自動車を開始した際にディーラーたちが設置しなければならない設備についてデモンストレーションしています。カリフォルニアグリーンデザイン社によるツインのアーチ状デザインは、三菱電機による175ワット生産できる高性能PVパネルが96個も搭載されています。ソーラーパワーはイートン・コーポレーション社が開発した3種類の充電ステーションに供給されます。レベル1チャージャーは新しい自動車のために22時間でフルバッテリー充電を供給します。レベル2チャージャーは6時間で充電してくれます。レベル3チャージャーは、25分間だけのトップアップで80パーセント充電できます。
