ひとつでフォーマルでプロフェッショナルな雰囲気と遊びゴコロを兼ね備えたスーツケースなど存在するのでしょうか?答えはこのBRCブリーフケースの中にあるかもしれません。胡桃の木から作られた木目の面とポリプロピレン製のもう一方の面でできたこのブリーフケースは、遊びゴコロとシリアスさを両面を持ち合わせたデザインを実現させたスコット・ベイリー氏の力作です。
木目調側は下書きドラフト用の道具や図面製作用品を収納するポケットがあり、ショッキングピンクのポリプロピレン側は水性絵の具やその他の絵画用品の収納スペースが装備されています。ということは、昼も夜もペイントしていなければ気がすまないような絵画オタクでもないかぎりこのブリーフケースはほとんど意味が無いのは明らかでしょう。たしかに「素材の再生利用」という点はなんとか押えているものの、実用性はほとんどゼロです。生物分解製の素材を使っているのも良いのですが、仕上げのところでイマイチ手が込んでいない印象です。
それに男性諸君は間違ってもピンクのブリーフケースなんかには手を出さないでしょう。さもないと末代までの恥さらしになってしまいますから。まあ、もしかしたら子供用には良いかもしれません。ケース内にはおもちゃを入れておいたりなんかして。スコット・ベイリー本人はどう感じるかは分かりませんが・・・。