ecofriend.com

人間と自然の共存を目指す住宅地モデル”スコルコボ・テクノパーク”

デザイナーや建築家の間では自然との共存が大きなテーマになってきています。人類の作り出すカーボンフットプリントは増える一方ですからエコフレンドリーな解決を見出すことは早急の課題でもあるのです。このような流れからシカゴに本社を置くサルタン国際建築はジェガー&パートナー建築とのコラボにより、先ごろロシアのスコルコボ・テクノパーク住宅の国際デザインコンペにオリジナルアイデアを出展しました。個のデザインはずばり、自然と人類の友好関係を築き上げる生活というものです。

具体的な計画は、該当エリアを互いのアクセスを保った5つのエリアに分けるというものです。スコルコボ・イノベーションセンターはロシア政府の主導で国家を挙げて行う一大プロジェクトで、5つの各エリアで「省エネ効率」「IT」「核化学」「宇宙工学」そして「生物薬学」に焦点をあて世界に通用する経済成果を挙げていこうというものです。

見た目の美しさはもちろんですが、この計画の奥には社会的責任を反映させた環境を作り出すことにあります。たとえば、様々なタイプの家屋をサークル状に配置して森林に囲まれた島のような形にしていることが挙げられます。長く伸びた道路は住居エリア内を横切らないように、各エリア同士と外界とを結ぶように工夫されています。

プロジェクトの中心は公共施設や公共インフラの充実で、夜間はエリア全体が灯台代わりとしても利用されます。そのほかにはサークル状ルートで結ばれたリクリエーション・フィットネス施設があります。

住居エリアは500件・1200人を収容可能ですが、32500平方メートルということを考えると実に一平方キロメートルあたり36000人という計算になります。住居ユニットはワンベッドのスタジオタイプと複数ベッドルームタイプに分かれ、バルコニーを通して日の長い日中に自然光をたっぷり取り込んでくれます。各セクションを仕切る森林部分も冬の間は一帯の保温効果を促進する役割を果たしています。

Today's Top Articles:

Scroll to Top