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ETFE素材のインフレータブル・テニスセンター

ブルガリアのデザイナー/建築家のマティジャ・ジェドビク氏が、同国ヴァルナ、オストラバに革新的デザインを持つテニス用総合施設の建築を構想中です。「テニスコンプレックス ヴァルナ」の名を持つそのプロジェクトは、ETFEを素材とし、インフレータブル・ファサードを持つ同施設が当地のランドマークとなるよう望んでいます。デザインはまだ構想段階ですが、支援を得られた後、現地の住民たちはそのユニークなテニスセンターを自らのものだと称することができるでしょう。

Innovative Tennis Center in Bulgaria

同プロジェクトは誰の目にもとまる、視覚的なアプローチでのランドスケープ作りを目指しています。近代的なセントラルスタジアムともう一方に埋められたスタジアム1は訪れた人をきっと驚かせることでしょう。複合施設としては5つの補助的な競技場とセントラルスタジアム、スタジアム1とスタジアム間のパブリックスペース、そして地下駐車場から成り立っています。

同施設は14000人の観客と1000台の自動車の収容が可能です。まず最初に訪れた人の目を奪うのは、その建物にユニークな輪郭をもたらしているインフレータブル構造です。この構造は屋内部/外部、暖房/非暖房エリアに使われています。暖房エリアではETFEフォイル処理が施されているため暗いスペースで塩化ビニール膜を含む照明を使わずに済む一方、非暖房エリアでは充填の必要がありません。

また同施設では圧電板によって入場者の流入エネルギーを利用し、電力を生成しています。これによって再生可能なエネルギーの一定流量を確保するだけでなく、化石燃料ベースの電気供給を行うグリッドシステムからの脱却を実現することになります。

地下に埋まるスタジアム1は、周囲からの影響を最小限に抑えることを試みています。同様にジェドビックの計画でも地上に建設するより埋めるほうが建物の輪郭を損なうことがないとしています。このプロジェクトでの全コンセプトが、二酸化炭素減少を目指す類似デザインへのきっかけとなるよう期待されているのです。

Via: Evolo

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