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世界で最も環境問題意識の高いと評判のホテル

統計数値によれば、2008年度の国際観光客数は9億2千2百万人を超え、世界中でなんと9440億ドルもの収益を創出したという。現在エジプトのような国々では、観光はそれだけでおよそ労働人口の12パーセントを雇用する産業だ。したがって、明らかに言えることは、観光は人目を引くような、派手な面はあるが、世界の経済状況にかなり大きな影響を及ぼす産業であるということだ。そしてホテルはこの極めて重要な繁盛システムに不可欠な役割を果たしている。そして早晩、「環境に配慮した」テクノロジーと環境に優しく持続可能な要素が収容設備部門にその矛先を向けることは間違いないことだった。さて、難しい話はこれくらいにして、世界の最も環境に配慮した15のホテルをチェックしてその点を確認していきたいと思う。

Daintree Eco Lodge and Spa, Queensland, Australia:

古風な趣があり、なにか奇妙でありながら頑なまでに環境に優しい:このDaintreeエコロッジは、世界最古の熱帯雨林(アマゾン熱帯雨林より6500万年古い)の奥に位置して、わずか15棟の民族調の趣が特徴のゆったりとした空間の施設(ヴィラと客室)から成る。太陽光発電、低エネルギー光の利用そして有機農場での農産物の自家栽培などがここでの持続可能な慣行だ。そして、土地特有の特質を際立たせる目的で、ホテルではオーストラリアの先住民族アボリジニに関する文化プログラムも用意している。

Quarterage Hotel, Kansas City, U.S.:

私たちを魅了するのは、ただの剥き出しのレンガ仕上げではない、むしろQuarterage Hotelの経営側が採用した持続可能の集産的接近だ。環境に優しい洗浄剤、水を節約する洗濯機にはじまり、有機浴用製品、地球に優しい生物剤にいたるまで、サービスのあらゆる面に正真正銘の自然志向性を感じる。さらに、ホテルでは地元カンサスシティーの都市景観を探索するお客様のために自転車に加えてハイブリッドシャトルバスも用意している。

Les Cerniers, Whitepod Eco-Resort, Switzerland:

Whitepod Eco-resortのユニークなところはそれ自身、明確に定義された永続的な構造をもっていいないということだ。もっと正確にいえば、形状は隔離されたテントのようだ。(平方フィートあたり45ポンドの降雪、時速130マイルまでの強風に耐えうる構造)修復改装済みの19世紀のアルプスの山小屋の脇にある高架木製の土台上に張られた12棟のイグルードームから成る。このリゾート地はアルプスにかこまれた壮大な眺めを堪能できるほか、スキーやアイスクライミング、さらに犬そり体験ができるなどレジャー活動も多岐にわたって楽しむことができる。リゾートキャンプは高度5577フィートに位置し、スキーを利用するかスノーシュートレッキング以外には現地にいく手立てはない。

Voyages Longitude 131, Australia:

南半球からもうひとつエントリーしているVoyages Longitude 131 hotelはオーストラリアのウルルカタジュタ国立公園の周辺地域にある。「地球に優しい」贅沢なリゾートとしてもてはやされているが、その構想の構成はリゾート地にレイアウトされた15棟のテント状の建物だけだ。(地球に配慮したサービスでもてなされる) しかしながら、奥行きが深く、冒険的な一面もある上に、全体の段取りが伝統の文化を学んだり、さらに荒野を探索したりするという形態の、自然志向の設定なので皆様方も必ず気に入ることと思う。このエコリゾートでは現在12歳未満の子供の入場が認められているが、それが唯一の欠点であるということもできる。

Chumbe Island Coral Park, Zanzibar, Tanzania:

一部の人には奇妙に聞こえるかもしれないが、東アフリカ海岸沖のザンジバルは中世期を通じて、ペルシャ人、アラブ人ほかにヨーロッパにとっても主要な交易の中心地であった。現在、風向明媚な自然の眺望は後退してきているが、Chumbe Island Coral Parkではタンザニアに観光のありかたを提示し、導入する段取りはすべて整っている状況だ。太陽光発電の活用、雨水の採取利用、さらには有機石鹸の利用などに加えて、このリゾート地には他にはない土着のアフリカンアート、織物、手工芸品など数々の呼び物がある。さらに、その構想は現金のないタンザニアの国状に新たな収入源をもたらす可能性を秘めている。(ザンジバルはタンザニアの半自治の地域だ)

Spice Island Beach Resort, Grenada:

Spice Island Beach Resortは幾分の持続可能性ではあるが、最高の状態で自然主義的な至福を提供してくれる。このリゾートは南アメリカ北海岸沖「スパイスの島」―グラナダにある。砂浜が醸し出す雰囲気に島全体が共鳴する。グリーンな側面をもつ事例としては、供給される全ての水は太陽光で加熱処理される一方、水泳プールは塩素の代わりに天然塩で処置されていることだ。また、環境に優しい電源は、エネルギー効率をさらに押し進めるために、家庭用電化製品から人口照明に至るまで利用される。

Adrere Amellal, Egypt:

ピラミッドの土地に来ると、Adrere Amellal resortは明らかに違うコンセプトをもったリゾートであることがわかる。アラブ連合シワオアシスのホワイトマウンテンの麓に沿って広がる80エーカーの土地に立地するこのホテルは、特に、あの伝説のロマンとなっている屈強なベルベル人に関連して、砂漠生活での試練、感動、厳しさがいか程のものであったかを唯一教えてくれるところだ。しかし、39室あるホテルの部屋に電気を提供しないというこの事実も他では見られない素朴なところだ。照明は天然の蜜蝋キャンドルで供給され、さらに食事は市場で時価購入した有機栽培、有機飼育の材料で作られる。

Devil’s Thumb Ranch, Colorado:

その偉そうな名前に尻込みしてはならない。この同名の‘ranch’は登山家、スキーヤーに非常に質の高い宿泊施設を提供する。根底には環境に対する強い配慮がある。コロラド州サウスパークに位置するこのホテルは、責任ある開発と歴史の保全に貢献したとして付与される権威のあるEPA賞を受賞した。建物部分の敷地は5000エーカーの荒野のうちのわずか80エーカーだけにとどまっている。残りの大半の地域は珍しい野生生物であるエルク、シカ、ヘラジカ、トラウト、コヨーテ、キツネのような個体群のために手をつけずに残してある。環境に配慮したところでは、すべての暖房装置は地熱エネルギーを活用しており、従来の電力の無駄を削減している。

Tiamo Resort, Bahamas:

今回はあなたを唯一無二のバハマにあるTiamo Resortにお連れしよう。そろそろあなたのやり方でジャンカヌーを楽しむ時間だ。Tiamoは翻訳するとイタリア語で「アイ・ラブ・ユー」の意味だ。その深刻度は分かりかねるが、私たちがすっかり愛しているのは身の丈にあった持続可能性というコンセプトだ。このリゾートは11棟の簡素なプライベートビーチのバンガローから成る。統計上では、リゾート地全体での1ヶ月の電気使用量は平均的アメリカ人一世帯よりも少ないという。

Soneva Fushi Resort, Maldives:

モルディブ共和国の北バー環礁地域のSoneva Fushiアイランドリゾートは贅沢と環境保全技術がうまく融合した典型的な事例だ。そこは別荘からバンガローまで多数の空間的構成要素が特徴の地域だ。持続可能性要因としては、2008年に温室効果ガス排出を50パーセントまで削減した一方で、2010年までに総炭素中立性を達成したことが挙げられる。ちょっと待ってほしい。続きがまだある。室内の家具調度品類はすべて、地元で調達できる再生可能な材料でつくられていることも付け加えなければならない。

Gaia Napa Valley Hotel and Spa, California:

ナパバレーを思い浮かべるときはいつも、私たちの多くの心に必ず閃光のようによみがえる思い出は広い空間を覆う青々とした緑の葡萄の蔓の幕と、生の抜けたような夏の夜会で皆がじっくりとルビー色のワインを満喫している光景だ。しかし、いまのナパはそういったものだけに限定できないようだ。世界初のLEED(建物環境認証システム)ゴールド認定ホテルGaia Napa Valleyがその近辺に出現したのだ。例えば水の使用量を低減する技術(水の使用量の約40パーセントを削減する)や自然採光用ソーラチューブの環状天窓、有機洗浄製品など資源効率に優れた様々な属性が備わっており、そのコンセプトは環境に配慮した計画のあり方で明らかに注目される存在になっている。

Hotel Alexandra, Copenhagen:

もともとこのホテルは100年以上の歴史があるが、現在は改装後の仕様だ。コペンハーゲンのHotel Alexandraはほんとうに持続可能な環境に優しい取り組みをしている。完全にカーボンニュートラルな構造で、100パーセントアレルギーフリーな床やオーガニックなビュッフェ式朝食など環境に優しい取り組みなどにより、このコンセプトはグリーンキー(国際環境安全ラベル観光施設)も授与された。ホテルはクラシックなデンマークのデザイン家具や現代芸術の展示ギャラリーの役割も果たしている。

Tenuta di Spannocchia, Siena, Italy:

なんとかロマンティックに表現された景色を中世風のお城にしたようなSpannocchiaは実際のところは、稼動する有機農場であり、環境保護、文化的歴史双方に焦点を合わせた教育と改良のセンターであり、多国籍社会が魅力的に合流する場なのだ。飾り気のない家具付きの部屋、田舎の特徴に制限された活動、例えば、農業従事、ハイキング、「地に足を下ろした」有機素材のパスタミールの準備などにより、根底にある素朴な本質がむしろ際立って見える。

Strattons Hotel, Swaffham, England:

最初は、邸宅のようにみえるかもしれない。しかしこの牧歌的保養地getawayでは鳥保護区、森林の小路、さらには素晴らしい北ノーフォークの海岸線まで息を呑むような組み合わせを満喫できる。このホテルはトレッキング、ジョギング、サイクリングなどのバラエティーに富んだレジャー活動を提供しているが、エネルギー効率が良いことでも非常に有名だ。実のところ、ストラトンは「優れた環境性能」で付与される権威のあるクウィーンズアワードを勝ち取った英国で初めてのホテルなのだ。

Hotel Mocking Bird Hill, Port Antonio, Jamaica:

 

ラム酒発祥の地に分け入る。ジャマイカにあるHotel Mocking Bird Hillは15年間続けて環境に配慮したセンセーショナルな存在であり続けた。いままで多数のグリーン志向への賛辞があった。最も環境に優しい小さなホテルに付与されるアメリカン・エクスプレス/CHA賞を2年間続けて受賞しているのもその1つだ。加えて、グリーングローブ認証の資格も満たしている。そのコンセプトには太陽光暖房メカニズム、雨水採取利用、自然空調、換気、さらには嫌気性排水処理などがある。

 

 

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