私たち現代人は、絶え間なく有害二酸化炭素を吐き出し続ける工場群や自動車に囲まれて生活をするのがある意味当然のような世界に暮らしています。また、ここまでひどくなった環境汚染に対抗する手段というのも限られてきているのです。しかしその中でも空気清浄機は室内の空気汚染に対しては効果的で、私たちからカビ胞子・タバコの嫌な煙のにおい・花粉などを遠ざけてくれます。スウェーデンにある建築デザイン専門のクラソン・コイビスト・ルーネ社は、空気清浄機を製造するブルーエアー社の依頼を受け「センス」と名づけた商品のデザインを手がけました。この「センス」のもつ独自のコンセプトは、他製品と一線を画した空気清浄機にはとても思えないその洗練されたスリムかつエレガントなデザインにあります。
この空気清浄機「センス」はリサイクル可能なガラスと鉄から作られています。製品上部にはタッチスクリーン状の動体センサーが採用され、手を軽く触れることでスイッチのオン・オフをコントロールする仕組みになっています。稼動スピードも三段階に調節可能で、青色の三重リングで現在のレベルを示す形となっています。フィルター交換の際には、「センス」の足部分がハンドル状に変形しますので持ち運びに苦労しません。
ブルーエアー社がこれまでに発売したその他の空気洗浄機と全く同じ技術を用いながらも、サイズを小さめにすることにも成功しています。また、ブルーエアー独自の「ヒーパサイレント」技術により、清浄された空気を効率よく静かに送り出すことを可能にしています。この技術は電力消費の面でも貢献しており、送風ファンの使用電力はワット数の低い電球とさほど変わりのない程度に抑えられています。
クラソン・コイビスト・ルーネ社の「センス」は、使用する部屋にマッチするようにたくさんのカラーバリエーションの中から選べ、鉄製の胴体部は「ポーラーホワイト」「グラファイトブラック」「パウダーピンク」「パウダーブルー」さらに「ウォームグレー」「モカブラウン」の各色が用意されています。
クラソン・コイビスト・ルーネ社はこのような多くのデザインプロジェクトを抱えており、過去にオーストラリア人シンガーのカイリー・ミノーグのヒット曲「ラブ・アット・ファーストサイト」プロモビデオを担当した際には、回転式円形ステージや抽象的建築物に囲まれたシーンなどのデザインでその手腕を発揮しました。