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ドイツが太陽発電の新記録を達成

太陽発電エネルギーは自然にやさしいうえに供給源がほぼ無限にあるという利点から、環境にプラスの影響を与えられるとして多くの企業がその実用化に向けて活動しています。そのような状況の中、ドイツの太陽発電工場がある金曜日・土曜日の2日間の昼間に発電に成功した毎時22ギガワットという驚くべき数字は太陽エネルギーを利用した発電量の世界記録となりました。この発電量は原子力発電所を20箇所フル稼働させて得る量に匹敵し、ドイツ国内で日中に必要とする電気量の50%に値します。

ドイツ政府は2011年の福島原発事件を機に原子力発電を廃止し、風力・太陽光・バイオ燃料などの再生利用可能な資源をもとにしたエネルギーの利用への移行を検討し始めています。それに伴い、8箇所の原子力発電所を即座に閉鎖し、2022年までのこの先10年間でさらに残りの9箇所も完全閉鎖することを決定しました。さらに政府は増加し続けるエネルギーの需要に対応する手段として、再生可能資源の積極利用をサポートし代替エネルギー使用においてドイツが世界の先駆けとなることを目指すという内容の指令声明を発表しています。

一方でこの動きに対し、国内電力供給を太陽発電エネルギーが大半を占めるようになると、送電線出力にムラが出て供給安定性に悪影響を及ぼすと懸念する声もあがっています。それでも太陽発電量に関してはドイツ国内だけでその他の国々の全てを合わせた分とほぼ同量の発電が可能なほど充実した施設が導入されており、年間の国内消費電力のおよそ4%を太陽発電エネルギーでまかなっており、温室効果ガスの排出節減に効果を発揮しています。

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