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オマーンのグリーン油田

太陽光を利用して油田の表面に浮かぶ重油を吸い取ることができると聞いたことがありますか?ありえないように聞こえてもこれが現実となりつつあるのです。オマーンの国有企業ペトロレウム開発はグラスポイントエネルギーと協力してこのコラボを実現させようとしています。グラスポイント社はこのようなプロジェクトの専門で、これまでにもベリー・ペトロレウム社との協力で、古いカリフォルニアの油田でのプロジェクトを成功させました。ユニークな方法を使用し、太陽光を利用して水を暖めたりして蒸気を発生させ、油田に使用するのです。高価な太陽集中機とは違って、同社はアルミホイルのような安価な集中機を使用してシンプルなガラスハウスを使います。

オマーンの巨大プロジェクト用に同社は4エーカーにわたってガラスハウスを建てました。イエメンとの国境付近の重油の厚い場所に設置してまさにこのプロジェクトには最適のロケーションだということです。天然ガスは無いのでオイルを抽出するための蒸気が作り出せないということも背景にあります。国内だけでなく国外への需要も考慮に入れ、オマーンは蒸気の生成に天然ガスに変わって太陽光を大きく活用しているのです。

今回のプロジェクトで建てられるソーラーパワー油田では毎年57000mmbtuの天然ガスが33000バレルのオイルを作り出す量を対応させようと目指しています。同国の毎日のオイル生産量の800000バレルに比べれば少ないものですが、天然ガスにとってはありがたいものです。オマーン政府は期待をもってトライアルを見守っています。国内にとどまらず中東に渡ってかなりの規模でグリーンな形での処理がこのガラスハウスで実現できそうです。

一方で、同社はこのプロジェクトを高額の投資に対する素早い見返りの形で確立させようと計画しています。こうして作り上げるブランドイメージはソーラー分野で一歩抜きん出たものとなるでしょう。加えてオマーンのオイル大手トータルとロイヤルシェル両社は国内油田の運営に携わっており、このプロジェクトはグラスポイント社にとっても利益のあるものになります。しかい、何と言ってももっとも有効なのはソーラーパワーの実力を知らしめて古い重油の精製に利用できるという事実が大きいのです。

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