近頃大理石は自家所有者たちにとって耐久性の非常に高い床材の選択肢の1つとなりました。もちろん昔から大理石はありましたが、ここ20年から30年の間にその人気は急上昇しました。その美しさや色、造形、模様、様式の多彩さがその人気の要因でしょう。本来大理石が持つなめらかで光沢のある表面により、環境に優しい床材の1つに数えられます。大理石は設置が簡単なうえに適切に扱えば破損は最小限に抑えられます。大理石の利点はあらゆるインテリアデザインとうまく調和することでしょう。また、熱伝導に乏しく家を涼しく保つことができるため非常に環境に優しいといえます。気候の温暖な地域の住宅にとっては地球に優しい床材として最適な選択肢となるでしょう。
種類の豊富な大理石
この天然石は大変美しく、それぞれが魅力的で特別なタイプの違う石が豊富に揃っています。ユニークなマーブル模様は石全体に広がる天然色の細かい線です。光沢面という輝きのある反射面を持つ大理石とバレル研磨を施した光沢の無いものがあります。バレル研磨を施すと使い古した石のように仕上がります。研ぎ仕上げの大理石はつや消しのマットな表面に仕上がり、傷が付きづらいので日常使いの場所に最適です。最近ではタイルとしても入手可能なため設置や取り扱いがさらに簡単になっています。モザイク模様の大理石は破損した大理石を寄せ集めて創作しており、興味深い模様に仕上がります。
環境に優しい床材として大理石が最適である理由
汚れに強い適切なシーリング材を使用して設置した場合、大理石の床は驚くほど耐久性に優れ数十年に渡って床を守ってくれます。もちろんシーリング補修は必要ですが、たいして不都合を与えるようなものではありません。他の破損しやすい素材のタイルと違い大理石は1度設置してしまえば長期間壊れることがありません。直ぐに拭き取れば食べこぼしや汚れにも耐性があります。強い酸性液はシミになることがあり、その場合は専門家の助けが必要です。しかし、気を付けていればシミが付く心配はないでしょう。大理石は掃除が簡単なのでメンテナンスはとても楽です。ぬるま湯と大理石洗浄剤を使ってモップをかけるだけで再び輝きを取り戻します。暑い夏の間は大理石が涼しく保ってくれますし、冬にはきれいなラグを敷いて暖かくしましょう。大理石は天然の床材のためそれぞれが他にはない模様を持っており、2つとして同じものはありません。製造者による研磨が石の持つ色合いを引き出し表情豊かで鮮やかに仕上げます。さらに、ホコリを留めずカビが付かないため大変衛生的です。大理石はわずかに半透明なため光は石の表面を通過した後に反射して部屋を明るく照らします。淡い色と暗い色の大理石に反射する光のちらつきは非常に美しいものです。大理石は地球から採集する天然材料であるため生物分解性の地球に優しい素材です。機能寿命を終えた後には公害問題を引き起こすこともありません。
大理石床材の短所
採鉱装置の使用と排出ガスに起因して、大理石の採石が環境に有害であるのではないかとの懸念もあります。重い大理石を運搬することによって、特に海外からの輸入では、多大な公害の原因にもなります。その重量のおかげで大理石の設置は他よりも高額であり、家自体もその重量に耐えられる強度を必要とします。さらに、床根太と板状セメント製スラブの床によって支える必要があるというこの床材特有の条件もあります。また、大理石は多くの往来によって古びて来ると磨いてつやを出す必要があります。そして、洗浄液は大理石にシミを付ける可能性がある酸と塩素を含まない製品を使用する必要があります。大理石は元々つやのある表面を持つため濡れると非常に滑りやすく危険です。年配者が滞在する場合、特に大理石が濡れている場合は注意を払う必要があります。つや出しした大理石は頻繁に家具を移動したり常にハイヒールに擦られたりすると簡単に傷がつく傾向にあります。加えて、大理石は多孔質の素材であるため湿気を避けるために適切に目塗りする必要があります。
結局のところ、大理石はその感触に囲まれた暮らしを好む環境に配慮している人々の間で大変人気の高い選択肢であることに変わりはありません。大理石のなめらかさは、時代を超えた見栄えの良さと相まって、どんな家にも優雅な趣きを与えてくれます。
