生き物が生きていくのに、また順応し、さらに進化を遂げるために最適なように完成し、進化していくのは興味深いものです。私たちにとってはランダムで偶然がの産物だと思われるものでも、実はすごい重要性があるのです。現代科学とコンピューターの力を使い、研究者たちはコンスタントに自然の驚くべき秘密を明らかにしています。 ブラウン大学の物理学者や生物学者は、飛行科学についての重要な事実を明らかにしました。それは、私たちに、コウモリやほかの鳥がどうやって飛ぶのか詳細を示すだけではなく、翼をパタパタさせて飛ぶ機械を作るにはどうしたらいいのか考えるヒントとなるかもしれません。
たいていの鳥の翼は軽くて、パタパタ動かすことで簡単に飛べるようになっています。しかしコウモリの場合、翼はもっと筋肉質で、しかも柔軟。それはまるで人間の手のようです。 今までは、コウモリはその翼を、アップストロークの状態で内側に翼を引き込み、空気力学的に一番よい位置を確保していると推測されてきました。そしてまさしくそのとおりで、その動きは省エネという点ですばらしい利点となっています。 ブラウン大学の研究者たちは、この飛行パターンのもう一つ特筆すべき利点を発見しました。
この、アップストロークの状態で内側に曲げると、コウモリの慣性エネルギーの大きな部分を節約することができるのです。完全に翼を広げたポジションと比べると、このテクニックでは、65%の慣性エネルギーしか使いません。もっと簡単に言えば、コウモリはその重くて筋肉質な翼の特性を補うため、風の柔軟性を利用し、エネルギーを効率的に使って飛ぶのです。現在ほとんどの、翼をはばたかせるタイプのボディースーツが固定され、完全に伸ばした状態の翼でデザインされているため、この新発見はもしかしたら、人間のフライングマシーンをよりよく設計するのに役立つかもしれません。
Via: Brown