タール紙はタールを染み込ませた製紙用パルプやボール紙で作られています。画期的な防水力があり世界のあちこちで広く屋根に使われています。屋根用フェルト紙として知られていて、通常屋根板を葺く前に屋根に施工されます。屋根の穴や隙間から雨水が家の中に漏れ出したり浸透するのを防ぎます。施工は容易で下記の順序で簡単に取り付ける事が出来ます。
難易度:中程度
必要な物:タール紙、カッターナイフ、タッカー、釘(3/4インチ)、ハンマータッカー、巻尺、梯子
所要時間:この作業に必要な時間は屋根の広さに因りますが、一般的に約305平方メートルで1時間掛かります。
費用:約6.8kgのタール紙1巻が約$15~$20です。これも屋根の広さに因ります。
手順:
まず、施工するために屋根の広さを測る必要があります。巻尺を使って測って下さい。そして縦の長さと横幅をかけて面積を出します。必要なタール紙の面積を得るために、この数値に15~20%を加えます。この余分な量は端周辺を切ったり整えたり補正するために必要なのです。
屋根の表面を清掃し、石や砂利、硬化して平らでないコンクリートの層やタール紙が撚れる原因になるものが無いか確かめます。タール紙のロールを持って屋根の端に行き紙の端と屋根の端を合わせます。そして転がして広げ、反対側の端に到達するまで屋根の上を渡っていきます。折れたり空気が入らないように平らにしながら屋根の表面に紙を敷きます。端に着いたらカッターナイフで余分な長さを切り落として下さい。全てを覆う紙の長さが足りない時は、次のロールを前のロールの上に10㎝位重ねて同じように続けます。
水が入り込む原因になるので捻じれや折れや気泡が入らないように12.5cm~25cmごとにタール紙を留めていきます。先に広げたタール紙に約10㎝~15㎝重ねて次のロールを前と同じ手順で繰り返します。
最後までタール紙を広げ、屋根の剥き出しの部分がタール紙の幅より狭い場合は、端を切らないでその上から新しい紙を重ねて残りの部分を覆い、紙を無駄にしないようにしましょう。
最後にハンマータッカーで紙を屋根に打ち付けます。時間が経つと捻じれや気泡が生じないように約30平方センチごとに3~4本の釘を打ちます。(太陽の熱でタール紙に気泡が生じる事があります)2枚のタール紙を重ねた中心部にも釘打ちをしたか確認して下さい。
ワンポイントアドバイス:
タール紙は手で破らない事。余分な部分を切り落とす時は常にカッターナイフを使いましょう。大きな鋏を使っても構いません。気を付けてきちんと切るとタール紙の施工が綺麗に仕上がります。
店から持ち帰る時、タール紙が折れないように気を付けましょう。折れや皺は紙が破けやすくなる原因になります。
雨の多い地域にある家では、防水の為に約6.8㎏の薄いタール紙より約13.6㎏の厚いタール紙を使った方が良いでしょう。
注意事項:
屋根の端を作業する時は屋根の上から作業せず必ず梯子を使って下さい。屋根から落ちる危険性が少なくなります。屋根から道具を落としてしまった時は、事故を防ぐために即座に警報を鳴らしましょう。
タール紙を留めるために大きな釘は使わないで下さい。天井を突き抜けひび割れが生じ、家の中へ水漏れする原因になります。なのでいつも小さな釘を使いましょう。
環境面:
タール紙はボール紙やリサイクル紙、タールなど再利用の有機物質から作られているので、完全にクリーンで環境に優しい製品です。環境に悪いものは何もなく屋根に使っても安全です。
結論:
タール紙は屋根の防水には簡単でクリーンな解決策です。上記の手順に注意深く従って、屋根を水漏れから守り長持ちさせましょう。