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『超氷河湖』はグリーンランドの氷が海に流されるのを救う

世界的な気候の変化と気温の上昇で世界中の氷河や氷床は様々な影響を受けているようです。それらの殆どが縮小し溶けていますが、カラコルム山脈の氷河の様に過去10年で実際に氷の塊が少し大きくなっている稀な例もあり、これは世界的傾向とは逆行しています。しかし世界の他の地域では残念ながら気温が上昇し、過去25年のうちに世界中の氷河が小さくなり幾つかは完全に姿を消してしまいました。グリーンランドの氷床は直ぐには消えませんが、最近の現地の調査で僅かに懸念が残ります。

Vanishing Lakes May Send Greenland's Ice Slip-Sliding Away

グリーンランドの”超”氷河湖は夏の暑さで氷床や氷河の表面が溶けてできる現象です。科学者達が調査によると、最近のグリーンランドは例年の夏より暑く温度が上昇していて、これらの超氷河湖は大きくなり溶ける水の量も多くなっています。氷河に横たわる湖の圧力が増せば、湖の底が割れ水は氷床の下に流されてしまいます。

これは排水管の作用と似ていて100万立方メートルの水が僅か2日で排水されます。研究者達は湖の底の層が潤滑剤の薄膜として作用し、かなり速いペースで氷床を海に滑り込ませていると考えています。過去10年の観測でグリーンランドの1000の湖から集めたデータではこの現象は危機的に増大しているようです。

研究者達はこの超氷河湖とその排水の影響を確認していますが、氷床の下にある層が潤滑油の役割をしているのか、また海に流出しても実際に滑り落ちるプロセスを緩和するのか、まだ確信できずにいます。現在の所、研究者達は最悪の事態を想定しています。

Via: ライブサイエンス

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