家のデザインにあたっては、あらゆる細かなことまで考える必要があります。配電盤の色からドアノブの種類まで、全てが大切なことなのです。小さなパーツであっても、見逃すことはできません。小さくても必要不可欠なパーツの一つが、幅木です。幅木は壁と床の継ぎ目を覆って、部屋を美しく見せることができます。幅木には、シミや傷、ヒビ等から壁を守り、虫やゴキブリ、シロアリの進入を防ぐ働きもあります。昔から幅木にはオーク材やモミ材、マツ材などの木が、それぞれの家に応じて使われてきましたが、今日幅木に使われているのは、金額が安いだけでなく環境に配慮した材料です。あなたの希望と予算に合うものを選びましょう。幅木のタイプをいくつかこちらでご紹介します。
1.クラシック

伝統的な幅木で、基本的にマツまたはモミが使われます。このタイプは古い家で見受けられます。一般的な厚さは3/4インチ(約2cm)、幅は4~6インチ(約10~15cm)程です。ブルノーズ(角部分を丸く仕上げること)の半径は3/8インチ(約1cm)ほどです。
このタイプの幅木の取り付けには釘打ちが必要ですので、注意しないと壁を破損してしまいます。自然な感じに仕上げるために、壁に合う色を塗ることもできます。クラシックタイプは、環境に優しく家を美しく見せますが、耐久性は低いです。耐火性もなく、あらゆる木材にとって好ましくない湿気を溜め込みます。小さな傷やヒビは大丈夫ですが、強い衝撃には耐えられません。また、シロアリに対しても有効ではありません。

ハードウッドの幅木はオーク、マホガニーやカエデから作られます。幅は2~4インチ(約5~10cm)、長さは96インチ(約243cm)まで延ばすことが可能です。葱花(ogee)、アニバーサリー、コロニアル、ランチ(ranch)などと呼ばれています。ハードウッドは従来の幅木に取って代わり、都市部ではもっとも一般的になっています。
ハードウッド幅木の取り付けにも釘が必要です。たくさんの釘打が必要な場合もありますし、少しですむ場合もあります。繰型(表面の継ぎ目の覆いや装飾として使われる細長い建材)を施せば、壁の継ぎ目に陰影をつけることができます。クラシックタイプよりも耐久性に優れ、耐湿性がありシロアリにも有効です。クラシックタイプよりも強度があるので、傷やヒビにもある程度耐えられます。防火性はなく、他のタイプに比べて値段は高いです。
3.ビニール

ビニールまたはプラスチックは、デザインに合わせてどんな形にも成形が可能なため、幅木にも取り入れられています。
ビニールタイプの主なメリットは、曲げられるという点です。このタイプは、壁の表面がカーブしているところにも、その形に合わせて曲げることが可能です。接着剤を使うので、取り付けは簡単です。ヒビに強く、シロアリにも有効で耐火性があります。また壁に合わせて簡単に塗装することが可能です。木製の幅木に比べてかなり安価なので、一般に手に入れやすいものとなっています。寿命が長く、かなりの強度があります。しかしビニールには窒息の危険性があり、環境に優しいとは認められません。見た目も、木の幅木のように美しくありません。

現在では、金属も幅木に使われており、アルミも幅広く使われています。アルミは軽量値段も手頃です。
アルミタイプの取り付けは、少ない釘でできるので簡単です。表面がしっかり磨かれ輝いていれば、見た目も大変美しいです。また色を塗るのも簡単です。環境に優しいので、健康に害を及ぼすこともありません。アルミは強度・耐久性に優れた金属ですので、アルミタイプの幅木は湿気や火気やシロアリ等にも影響を受けません。しかし、室内の美観が最重要ポイントである家には向いていません。
5. MDF

MDF(medium density fiber =中質繊維板)は最近市場に登場し、家のインテリアの素材として取り入れられ始めました。手頃な値段や、他の性質により人気を得はじめています。
MDFの幅木は、頑丈で強度が高く、火気や湿気、シロアリにも強いです。またあらゆるタイプの幅木の中で最も安価で、塗装も容易です。原料である繊維には窒息の危険性があるとされているので、MDFは環境に優しいものではありません。また装飾的な幅木には向いていません。
6. 合成材料

合成材料タイプの幅木は、木や金属、ビニールなどいくつかの原料を組み合わせて作られます。耐久性、強度や価格は配合される原料により様々です。

