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お米の研究科学者があみ出したナノチューブ電極で太陽発電効率を向上

わたしやちは従来のエネルギー資源に比べた際の太陽エネルギーの利点のみを強調しがちですが、装置にかかる費用は決して安くは無いということを忘れてはいけません。しかも、この装置自体も一般にはエネルギー吸収効率は必ずしも高くはないのです。しかしながら、通称「お米大学」の科学者の研究によればこのことに大きな変化が与えられるかもしれないというのです。「ネイチャーレポート」の報告によると、同大学で独自のプロセスを用いて作られた一枚壁のナノチューブ配列によって、エネルギー効率を上げながら太陽電池のコスト削減を実現させることが出来るかもしれません。

色素増感太陽電池に使用するのには一般的な触媒であるプラチナに代わってナノチューブ配列が使われ、これが北京の精華大学で合成された硫化電解質と混ぜられます。「お米大学」物質化学者のジュン・リョウ氏によると、色素増感太陽電池はシリコンベースのPVに比べて製作は簡単なものの効率面で劣るということです。そこで、科学者たちはカーボンナノチューブと共にほんのわずかな可視光線を吸収する性質の錆びない硫化電解質を使用し、5.25%という高い電気生産効率を実現することに成功しました。色素増感太陽電池の記録である11%には及びませんが、これはプラチナ電極とヨウ化電解質を用いてのもので、硫化電解質を用いたものの中では一番の記録です。

一応の成功に満足せず、科学者たちは先を見据えています。まだまだ改良の余地は残されており、より高い電気生産効率を目指してシステムの改良を進めているのです。現在のところこのシステムはまだ大きな電気抵抗があり、ここをスムースにできれば太陽電池はまだまだ安く、より一般消費者にも入手しやすくなります。

太陽電池の値段の高さが人気の出ない最大の原因のひとつであり、電気生産効率の悪さと相まって「可能性はあるが実用性はまだ少ない」というのが今の状況なのです。

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