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チェリー自動車@Antの概念は蟻の生活から

2012年の北京モーターショーは、自動車業界の大御所、アウディやメルセデス・ベンツなどを迎え盛大に開催されました。しかし驚いたことに注目を浴びたのは、チェリー社の@Antという風変わりな名前と風変わりな発想をもった自動車でした。@Antのインスプレーションは、働き者の蟻から生まれたもので、車両はそれ自体でも運転をすることができますが、他の@Antと繋がって運転することも可能です。

Chery @Ant concept debuts before the Beijing Auto Show

チェリー社によると、@Antはクラウド・コンプューティングの原則に沿って、資源を共有し、交通整備にも役に立つという優れものです。@Ant同士がもし同じ地域にいると、お互いを「見る」ことができ、車に内蔵されているコンピューターで目的地が同じだと連絡し合い、電車のように繋がることができます。その結果、エネルギーの節約にもなりますし、交通渋滞の解消にもつながります。

2人乗り電気自動車は、チェリー社だけでなく、GMやルノーなどからも展示されました。ただ、@Antの接続、分離できる車は、新しいコンセプトでした。お互いのデータを自動的に結ぶネットワーク・システムを搭載した@Antは、車を最長10台までつなげることができます。だた、電車のように繋がれた状態の@Antが、目的地までの途中で抜けたくなったらどうなるかは不透明です。

チェリー社の概念は、エネルギー節約と交通渋滞解消という長所があります。しかし、実際に@Antを市場に出すには、更なる研究を重ね、本当に生産可能な車両なのかを見極める必要があります。

短所もありますが、チェリー社のような概念は、世界の車市場が電気自動車に向かいつつあるという証拠でもあります。自動車メーカーにとって、環境にやさしく、もっとクリーンな車を開発することは緊急の課題です。また無排気ガス車をデザインすることは、地球を守ることでもあり、自動車メーカーにとって、環境にやさしい車作りのパイオニアになれるチャンスでもあるのです。

カーニュースチャイナより引用

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