発展したグリーン・テクノロジーのスペクトルについては、高い数値の結果は望ましいものです。しかし、このような効果性が何に基づいているのかを知ることは、時にその結果と同じくらい重要なことです。これに関して、アメリカ合衆国エネルギー省 ブルックヘヴン国立研究所が、ついに特殊二重構造の特徴を発見しました。この構造は、現在使用できる効果がずば抜けて高い有機太陽資材の中に存在しているのです。
この有機資材は、PCDTBTという名でも知られており、科学的には「ポリカルバゾール共役系高分子」と呼ばれています。その分子構造は、炭素構造のような連鎖をなしており、アルカリ側鎖によって支えられているのです。
ほとんどの共役高分子の場合、前述の炭素主鎖が電気伝導の通り道となり、処理に必要な溶解度をアルキル側鎖が上げます。しかし残念なことに、これら側鎖は、高分子の電気パフォーマンスの妨害も行うのです。ところが、PCDTBTの場合、その側鎖はアルカル含有量が比較的少ないため、これら２本の鎖はほぼ別々に機能することができるのです。この二重構造は、エレクトロンを動き回る分子の本質的な効能を促進し、結果的に高効率につながるかもしれません。
数値について言えば、この資材の変換効率は約7.2%で、これは有機資材の中では最も高い数値です。しかしこういった特性を越え、この材質は、将来更に効率の良い有機太陽資材の開発に繋がるかもしれないのです。実際に科学者は、今回の有機太陽資材の性能を超える次の資材の開発にすでに取り組んでいます。今回の発見は、懸命なエコの試みを促進しているのかもしれませんね。
Via: BNL
