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ヘンプクリートは、カーボンネガティブ建築でコンクリートに代わる?

なぜこの問題を問うのか?

あなたが「地球温暖化」の進行に加担していると言う人もいれば、それは、一生懸命稼いだあなたのお金を取り上げる政府のプロパガンダであると言う人もいます。こういった主張のメリットについては取り上げませんが、地球の大気中の二酸化炭素の増加は、我々に利をもたさらないことは事実です。大気中の二酸化炭素の増加により熱が蓄積されていくという科学的に証明された事実には、議論の余地がありません。そして、排出される二酸化炭素のうち50パーセントは、建物や家の建築、そしてその使用により排出されていると見積もられています。

炭素放出を減らすのに有効な建築様式が必要とされており、現在これを達成するのにベストな方法の一つは、ヘンプクリートの使用です。

深刻な現状

大気圏へ増加する二酸化炭素量を減少させたいならば、私たちの建築方法を今すぐに変える必要があるのは明らかです。次々と新しい建物が建てられていますが、そのほぼ全ての建築に、「コンクリート」と呼ばれる混合物が用いられているのです。コンクリートには様々な短所がありますが、その中も特に問題なのは、資源を使い果たしてしまうこと、また強化コンクリートが使用される建築は多くの汚染物質を生み出すということです。1平方メートルの壁を作るために、200キロもの二酸化炭素が排出されていると推定されています。世界では電気自動車やリサイクル、再使用に目が向けられ、二酸化炭素排出は深刻な問題になっているのです。そして、ヘンプクリートは、この問題に対して最良な解決法となるでしょう。

専門家の意見

アメリカ初のヘンプクリート造りの家の建築に関わったプッシュ・デザインのデイヴィッド・モズリーは以下のようにいいます。

石以外で、その耐性を超す物質はないでしょう。モルタルジョイント欠陥の可能性もありません。ヨーロッパでの研究によると、ウォール・システムの寿命は600から800年だと推測されています。

 

ヘンプクリートが注目される傾向

1.アメリカ初の主にヘンプクリートで建てられた

The house made of hemp

アメリカでは、アサの栽培が不法であることが、ヘンプクリートをポピュラーなものにするのに一番大きな障害となりました。アメリカで初のヘンプクリート造りの家はノースカロライナ州のアッシュビルで建てられました。デザイナー達は、環境によく、更に耐性の高い家にするため、様々な技術を使用しました。ヘンプクリートは元々コンクリートよりも強いため、家の建築には支えとなるフレームを必要としませんが、その代わりにピュアパネルというリサイクルされた紙を使用しています。ヘンプクリート造りの家には様々な長所があります。例えば、壁が空気中の二酸化炭素を吸収し、石灰を硬化するため、だんだん耐性が高まっていくのです。

2. ヘクリート要素の合成

Hemcrete: Carbon Negative Hemp Walls

数多くの人々が、より強く耐久性のあるヘンプクリート合成物の開発に臨んできましたが、その中でイギリスのロイストが、ヘンクリート要素を考案しました。これは単にカーボンニュートラルなのではありません。栽培中にアサによって吸収される二酸化炭素量の方が、ヘンプクリート使用の建築時における二酸化炭素排出量より多く、またヘンプクリートの壁は、長い間二酸化炭素の吸収を続けるため、カーボンネガティブなのです。この材質もヘンプクリートの素晴らしい仲間に加えられたので、アサの存在に目を向けるひとがイギリスで更に増加することでしょう。

3. アメリカで盛んなヘンプクリートの合法化運動

Eco-Movement to Build Homes Out of Hemp

これらはアメリカに限定されたものではありません。いくつかの州はヘンプクリートの合法化、そしてそれに特化して使用されるアサの栽培の開始を懸命に試みてきました。しかし、麻薬取締局(DEA)キャンペーンによる取り下げを恐れ、それを実践した者はいません。これに関し、ノースカロライナ州に本拠を置く建築会社ヘンプ・テクノロジーなどの会社は、市民や当局を説得しようと懸命に努力しています。ヘンプクリートやアサへの知識の欠如が、最大の障害となっているのです。

4. 殆どがヘンプクリートで造られたケープ・タウンの家

Hemp House

環境保護論者がそれを熱心に試みているため、ヘンプクリートの使用は世界中に広まっています。アフリカではアサの栽培が合法であるため、ヘンプクリートの壁、アサの絶縁体や石膏を用いた家の建築は、ケープ・タウンではカリフォルニア程難しくはありません。この美しい家には、アサの壁があるだけでなく、アサの家具やカーペットもあるのです。カウチやランプのかさ、家にかかっている絵画のキャンバスなど全てアサから作られているのです。何て環境に優しいのでしょう!

今後の障害

考えてみれば、ヘンプクリートはそれ程多くの障害にぶつかっているわけではありません。カーボンネガティブの建物を建てることができる材質を何度私たちは手に入れることができるのでしょうか。それはそれ程多くありませんし、今日ではヘンプクリートが最良のものなのです。しかし、ヘンプクリートはまだ確立しておらず、多くの支持を得る必要があります。現代の科学エンジニア達が、代わりの建築材質になる素晴らしいヘンプクリートの使用に目を向けていないことは、障害の一つかもしれません。そして最大の障害はもちろん、世界の多くの場所でアサの栽培が違法であること、そしてその運送費用のためにヘンプクリートがコストの高い代替材料になっていることです。

今後の道のり

ヘンプクリート使用の推進に最もベストな方法は、その合法化と、アメリカにおいて建築利用に特化したアサ栽培の厳重なコントロールです。よく言われる誤解に反して、ヘンプクリート造りの家は火耐性で、アサの作用によってバクテリア・菌類から保護され、日が経つにつれ耐性が高まります。また、コンクリートのようにひび割れることもなく、海水に触れたときに腐食もせず、元々防水なのです。カーボンネガティブの壁によって、ヘンプクリートが世界中更に多くの建築物で使用されることを願っています。そして、そのことについて聞きたい人々に一言、「いいえ。」ヘンプクリートの壁を吸うことはできませんよ。

 

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