ソーラー十種競技のために設計されたエコ住宅10選

現代の世界で、〝グリーン”というのが自然愛好家の間での流行語になっている昨今、エコ（グリーン）な住宅はかなり注目を集めています。生活のすべての面で、エコでいくということは、自分たちの住むこの地球に対する愛を表現するのに人々ができる最善のこと。環境にやさしく、持続可能な住宅は、私たちの住む地球を、これから先の何世代もが住める場所にするための長い道のりなのです。

ソーラー十種競技というのは、アメリカのエネルギー省（DOE）が実施した、受賞歴のあるプログラムです。このプログラムは、大学のチームに、ソーラー住宅を設計、建築、そして実際に稼動させるという課題を与えています。これらのエコ住宅は、費用対効果があり、省エネで、外見的にも魅力的でなければなりません。

2011年のソーラー十種競技は、2011年の9月23日から10月2日まで、ワシントンD.Cのナショナルモールズ・ウェストポトマックで開催されることになっています。アメリカエネルギー省のウェブサイトによると、2011年のソーラー十種競技では、20の大学のチームが競うことになっています。次にご紹介するのは、それぞれ異なるチームにより設計された、１０軒のエコ住宅です。

1. アラパチア州立大学によるSolar Homestead

アラパチア州立大学のエントリーはSolar Homesteadと名づけられ、複数の建物で構成され、自給自足のアンサンブルとして機能するように設計されています。このデザインは、伝統的なアラパチア集落に触発されました。住宅は、必要なエネルギーをまかなうための両面受光型の太陽光パネルを設置し、オンデマンドの太陽熱家庭用給湯システムを備えています。段階で変化する素材を充填したトロンブ壁は、家に統合されたもう１つの省エネ要素です。

2. フロリダ国際大学によるThe perFORM[D]ance House

２０１１年ソーラー十種競技にフロリダ国際大学がエントリーした作品は、‘The perFORM[D]ance House’と名づけられたものです。オープンパビリオンの設計は、その環境、住民、用途に応じています。内装と外装のコネクションは、層化された外観と、組み込まれた風景を通して達成されています。 多目的に操作することができるルーバーパネルの使用により、内部スペースは拡張することができます。

省エネ面では、受動的なデザイン戦略、ダクトレス空調システム、モニタリング能力を有したウェザーステーションと、冷却需要を減らす反射する白い外観などが含まれています。

3. イリノイ大学によるUrbana-Champaign Re_home

自然災害の被害を受けた家族のための迅速な対応の解決案として設計された、イリノイ大学による Re_homeは、１つのトレーラーで輸送が可能な２つのコンポーネントで構成されており、災害が襲った地域へすばやく対応することができるようになっています。中央部に配置されたエアーソースヒートポンプは、内部と外部の空気を交換するうう調システムのファンで、この住宅に備わったユニークなテクノロジーの特徴の１つです。

4. ミドルベリー大学によるSelf-Reliance

Self-Relianceは、ベッドルーム２つを有する、超効率的な住宅で、990平方フィートに広がっています。 ミドルベリー大学は、植物を育てる緑の壁と、オープンファミリーリビングスペース、健康的な建築資材をこの住宅の設計で統合させました。切妻屋根（本を伏せた形のような屋根の形状）には、7.2kWの太陽電池アレイが設置されています。 空気から空気へのヒートエクスチェンジャー、コルク断熱フレームの３層の窓とスタック効果の換気システムは、この住宅に備わっている他のユニークな設備です。

5. オハイオ州立大学による’encore’

オハイオ州立大学のencoreは、世界の山積しているエネルギー問題とともに、住宅のエネルギー需要への、家族にやさしい解決案として作られた住宅です。リビングスペースは機械的なシステムや配管システムを収容する中心部の周りに配置されています。 現代的な３層の窓と、超断熱の外観部と、自然光がこの住宅のユニークな特徴です。

6. パデュー大学によるThe INhome

現実的でバランスのとれたバージョンの超効率的な住宅を提案するために特別に考案されたパデュー大学のエントリーは INhomeは、革新的で実用的。中西部風のこの住宅は、受動的な設計に依存するように設計されています。

この住宅は、垂直に配置された植物がある、自己給水のできるバイオウォールと、環境にやさしい内装仕上げ、マルチプロセスの空気浄化システム、空気から空気へのヒートポンプ、ヒートポンプ給湯器、そして細心の注意を払って配置されたダクトなどがついています。

7. チーム・ベルギーによるE-Cube

E-Cubeは、チーム・ベルギーのエントリーです。この住宅は、その露出した構造部と外観は、内部まで丸見えであるという点でユニーク。この超効率的な住宅は。不必要なコンポーネントを取り去り、手頃な値段の建築キットとなっています。

標準的なパレットラックシステム、プラグ・アンド・プレイ電気ワイヤリングシステム、繊維セメントボード製の外観が、この住宅の省エネ要素のいくつかです。

8. チーム・フロリダによるFLeX House

南フロリダ大学と、フロリダ州立大学、セントラルフロリダ大学とフロリダ大学で構成されるチーム・フロリダは、FLeX Houseを発表しました。このハイブリッドの開閉の試作された建物は、住宅デザインと現代技術をユニークにブレンドさせています。

この持続可能な住宅には、ゾーン化されたミニ分割システム、液体乾燥ダクトシステム、２２の太陽電池アレイと、システムの制御と診断のソフトがついています。

9. チーム・ニュージャージーによるENJOY House

チーム・ニュージャージーにはラトガーズ大学、ニュージャージー州立大学と、ニュージャージー工科大学が含まれています。ENJOY Houseは、高性能で省エネな住宅のデザインです。その家のルーフスポーツは、最適な太陽光エネルギーと、雨水集水を促すために、反転したヒップ形状になっています。

空にされたソーラーサーマルチューブ、高性能の繊維ガラスのフレームの窓、日々のエネルギー需要に応えるための9kWの太陽電池システムや、エネルギー回収換気システムなどは、この住宅に組み込まれた技術的な特徴のいくつかです。

10. テネシー大学によるLiving Light

テネシー大学のLiving Lightは、アルパチアの板作りの納屋に触発された形とスペースが特徴です。その鮮やかな外観と、統合された屋根アレイは、異なる気候やアプリケーションに適応できるように設計されています。太陽光電気を使ったこの住宅はダイナミックなダブルの外観システムが装備されています。電気の照明を管理する自動センサー、ホームオートメーションシステム、１年中を通した光と日よけを提供する、ユニークにデザインされたブラインドシステムや、エネルギー回収換気システムなどがこの住宅の設備のいくつかの例です。

手頃な価格、顧客の需要と、可能な中で最大のレベルでエネルギーを生産し、最大限の効率性をユニークに組み合わせた住宅を設計した大学のチームが勝者として発表されます。