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キリから水を取る方法

霧から巨大なキャンバスを使って水を取り出す方法があります。これは霧を集積して水滴にして容器で集めるというものです。つまり集積させるということがポイントなのです。

これは自然界において朝露のできる過程としてよく見られる光景です。こうして水を集めることは古い昔から行われていたことで近代では機械を使ってこれを行おうとしているのです。

1.シェアラング・ハートレさんの場合

マサチューセッツ工科大学のシェアラングさんが考案したこの技術はアフリカのカブトムシの用いる手段にヒントを得ました。このカブトムシには突起があり、ここで水分を集めて体を回転させて水を口に運びます。シェアラングさんの技術もこれを応用して水滴の染み込まないメッシュ状のフェンスで水滴を集め、容器に取り込むのです。素晴らしいアイデアですがまだ開発段階ではあります。これが成功すれば発展途上国での水問題に終止符が打たれることになります。

2.最新霧集積機

アロン・アレックスさんの霧集積機は辺地での飲料水の確保を目指してデザインされました。これはインターネットに接続されていて発電機能まで付いています。重量は400グラムで夜間には1.5リットル、昼間は10リットルも集めることが可能です。風の向いている方向に設置すれば最大限の機能を発揮できます。使用されるフォイルは機構の変化で壊れやすいのですがセンサー搭載のためダメージを未然に防ぎます。こうして水不足にも対応できるのです。

3.ドロップネット

研究では2025年までに世界は水不足に陥るといわれています。しかし人類の知恵には限りがなく、ドイツのアート・デザイン専門学校に通うインケ・ホーラーさんは携帯式に大気中の露を集める装置を開発しました。この集積機は20リットルの水を確保可能で、1つの村全体の飲み水を賄えるようになります。

4.雲から飲み水を集める

地方では水不足は深刻です。こういうところでは雲から水を集めるのが良い方法です。雨水を有効利用しようとしているのです。この方法は水不足解消の切り札として期待されています。システム自体は小さな村全体分の水を貯蔵しておいたり、さっと水を集めたりして効果を発揮します。

霧の質はとても高くWHOとアフリカでの基準を満たします。20フィートの木製ポールを30フィート間隔で設置しスチールのケーブルが張り巡らされています。30%のシェード布が2重になって張られていて70平方メートルのスクリーンを作り出し用水システムを通って村に飲み水を供給します。

5.チュングノでの実験

霧を集めるのは簡単で安くできるものですので、小さな田舎の村の飲料水としては効果的です。ロバート・シュメーナー、そしてピラー・セレセダ両氏は南アメリカ全体を主に広い調査を実施し霧を集める技術を開発しました。

2人はチュングノの実験において重要な役割を果たしています。チュングノはアタカマ砂漠にあって年間降水量は5cmにも満たないのです。この実験が始まる前には水を集める方法はとても高価だったので、わざわざ長い距離を歩いて水を集めに行っていました。

1992年以降は80機を導入し、今では村での飲み水問題は解決されています。

利益

1.安全でローテクな方法で水不足を解消
2.乾燥地域に適応
3.簡単で安全な方法で高品質の飲み水や灌漑用水などを確保

短所

チュングノ村民はこのプロジェクトを管理するグループを形成しましたが、水供給量が確保されるにつれ村も繁栄した一方でシステムの拡張は遅れました。

インパクト

霧からの水収集は水不足解消には最適です。井戸や雨水、川や湖だけでは十分ではないのです。

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