木材や木製家具の価格が高騰し、木材の代替となるコスト効率の良い原料を利用する企業が増えています。そうした代替原料のほとんどは環境に優しいだけでなく、消費者にとっても財布に優しい原料です。持続可能なこれらの木材代替原料は、現代の家具に好んで利用されています。
また家の建築や他の大掛かりなプロジェクトに利用できるものもあります。その中から7つの例を見てみましょう。
- 竹
木の種類と考えられることが多い竹は、実は草であり、おそらく世界中で最も便利な植物と言えるでしょう。竹は成長が早いので、家具など材料としてぴったりです。テーブルや椅子などの家具からカーテン、シーツなどの調度品に至るまで、様々な製品の材料として使われいます。竹の用途は広範囲に渡り、竹でできた製品はエコでしっかりしており、頑丈です。竹でできた橋もありますし、美しい床の材料にもなります。またマウスやハードドライブケース、キーボードカバーなど、コンピューターのハードウェアを作ることもできます。再生可能な竹は、地球を美しく安全な場所にしたいと願う世界中の環境保護主義者たちから高く評価されています。 - 藁
亜麻やオート麦や小麦の藁は素晴らしい木材代替原料です。藁は繊維でできているので、幅広く利用できます。何千年にも渡って私たちの祖先は藁を寝具からアート作品まで、様々なものに利用してきました。入手が容易な藁は、粘土や土と混ぜ合わせることで建材としても使われます。木造建築の断熱材として藁を使っているところもあります。藁が木材の安価な代替品となることは間違いありません。 - ヘンプ
ヘンプは成長が竹と同様、成長が早く再生可能で、入手が容易です。また竹と同様に建材としても幅広く使われています。防水性、耐火性があり、軽量で自己断熱性があるので、家の建材として木材に代わる素晴らしい原料です。他にも紙や食料品、布地やボディケア製品や燃料などに利用されています。ヘンプはエコな暮らしにベストなチョイスです。 - コルク
水より軽いので水に浮き、不浸透性で伸縮性があり、耐火性があるコルクは、木材の代替品として本当に素晴らしい材料です。空気含有量は50%でアメリカなどの国ではフローリングや断熱床としてコルクが使われています。コルクの床はひんやりしないので、快適です。また倉庫の防音・断熱材としても使われています。木に比べて成長が早く持続性があるので、建材やリフォームの材料として優れています。 - 大豆
大豆は棚やキャビネットに幅広く使われており、その用途は多彩です。木材ほどの強度はありませんが、その繊維が断熱材やカーペットのパッドとして使われます。また大豆には健康上のメリットもたくさんあります。 - ナッツの殻
ナッツの殻(基本的にアーモンドやヘーゼルナッツ、クルミ)を挽いてペースト状にしたものを樹脂と混ぜ、成形して様々調度品の材料として使用します。ドールハウスの家具はクルミの殻でつくられていることが多いです。ナッツの殻を使って作った美術品や工芸品も多く、こうしてできた製品はリサイクルが可能です。ナッツの殻には工業・化学分野でも多く利用されています。 - プラスチック木材
回収したりしたプラスチックを他の原料と混ぜて作るプラスチック木材は木材、木製品の素晴らしい代替品です。家具の材料としてだけではなく、フローリングやパレット(荷台)などの材料としても使われています。強化プラスチック木材は化学物質や湿気に耐性があるので、木材よりも長持ちします。木材のように棘がなく、落書きをしても容易に消すことができます。柔軟性に富んでいるので成形や変形が容易で、メンテナンスもほとんど(または全く)不要です。
木に代わる独創的な代替品は、これら7つに限りません。この他にも木に代わる(木の頑丈さが求められる用途ではなく)再生可能な代替原料があります。こうした木材の代替品を使う目的は、木の利用を制限して森林を保護することです。森林保護は大気汚染や他の環境に影響を与える要因を減らすことにつながります。デル・コンピュータを始めとする企業は、コンピューター等の出荷の際に竹繊維を使っているそうです。こうした試みが、より良い未来のための第一歩であることは間違いありません。