太陽光発電は、私たちが日々使用する機器に使われています。それはエネルギー保護に役立つだけではなく、電気料金を削減する安全で経済的な方法の一つです。太陽光発電を他の目的に使うための研究も行われています。私たちは太陽光発電を日々の生活に取り入れることにより、多くの天然資源を保護することができます。ここでは、太陽光を利用する、斬新な方法をいくつか見てみることにしましょう。
1.太陽光で駆動する教皇の自動車
教皇の自動車は、ヨハネ・パウロ2世が襲われた事件以来、使われています。この車は防弾で、教皇が群衆の前に現れるときにその安全を確保します。教皇が群衆の前に出る機会は多く、その度にメルセデス・ベンツが消費する大量の天然資源を憂慮したローマ法王ベネディクト16世は、メルセデスのガソリン車よりももっとエネルギー効率の良いものに変えたいという希望を表明しました。ガソリンを使わない太陽光で駆動する車を採用すれば、天然資源の使用を減らすことができると提案したのです。今のところアイディアの段階であり、これが採用されるかどうかは分かりませんが、多くの努力を必要とせずに実行できる、素晴らしいアイディアであることは間違いありません。
2.太陽光駆動の飛行機
太陽光で駆動する飛行機は、これまで飛行機が消費してきたガソリンを節約することができる、素晴らしいアイディアとなるでしょう。もっと安価な飛行機での移動が可能になり、経済的です。研究者たちは７年間に渡り太陽光駆動の飛行機の研究を続けてきました。そしてついに2010年、世界初となる太陽光駆動の飛行機が開発されました。「ソーラー・インパルス」というニックネームをつけられたこの飛行機は、太陽光電力のみで世界中を飛行するように設計されています。最初の飛行は、スイスの田園地方でした。12,000個の太陽電池で駆動し、高度4000フィートを87分間飛行しました。
3.太陽光電力を使う集合住宅
太陽光電力を使う集合住宅は、私たちの日常生活を素晴らしいものにするでしょう。太陽光を使って住宅内の様々なことを行うことが可能で、それが大規模に展開されれば、消費電力を最小限に抑えることができ、結果として生活費を削減することができるのです。
太陽光発電を取り入れた集合住宅であるベルリン・ツイン・タワーでは、トータルで70メートルある南面のスペース426㎡をカバーすることにより、毎時25,000キロワットの太陽光発電を行います。太陽光から発電された電気は送電線（グリッド）にフィードバックされ、そのためこの建物全体の運用コストを大幅に削減することができるのです。住民は、メンテナンス経費や電気代が大幅に節約できるという恩恵を受けることができるのです。
4. 太陽光発電のタコス・スタンド
露天で商売する人々は多いですが、調理に使う炭や天然ガスは高額え、そのため利益が減るという苦労と戦っています。太陽光を使ってつくるタコスには素晴らしいメリットがあります。調理にかかる経費を節約することが可能で、そのため消費者にとってもより安価でエネルギー効率の良い食べ物を手に入れられるというメリットがあり、地球環境保護にもつながるのです。
スイス人の発明家が製作した、このタコス・スタンドは、完全に太陽光のみを使うので、調理に化石燃料を使いません。メキシコで見られるこの”太陽光クッキング”のスタンドは、エネルギー保護や環境に優しい調理方法として素晴らしいやり方です。このやり方が私たちの身近な店にも広まっていくことを期待しましょう。
5.太陽光駆動の車いす
車いすは障害を持った人々に取って必要不可欠なものですが、その大半は手やまたは電力を使って動かします。そこで、エネルギー効率が良いだけでなく、障害を持った人々にとって大きな助けとなる、太陽光駆動の車いすはどうでしょう。この車いすを開発したHaider Talebは、4歳のときからポリオを煩っています。UAEの再生可能エネルギー会社から資金援助を受けたTalebは、障害を追った人々、そして持続可能性についての人々の意識を高めるため、彼が作った太陽光駆動の車いすに乗って旅を行いました。