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バイオコンピューターがいよいよ実現!?

まるで生物のように部品が組み立てられているコンピューターを持っていたらどうしますか。その夢が実現する日は近いかもしれません。リーズ大学の研究者たちがナノサイズの鉄を食べて小さな磁鉄に変えて体内に蓄える磁性細菌マグネトスピリラムマグネティカムについて実験しています。その磁鉄はコンピューターのハードデバイスを製造するときに使われる原料と似ています。

Magnetic Bacteria

すべてが上手くいって技術が許せば、もうすぐこれらの小さな生物からコンピューター部品が作られることになります。チームリーダーのサラ・スタニランド氏によると、従来の電子機器製造は限界が見えてきており、自然が与えてくれるものに目を向ける時が来ているようです。ついでですが、自然に目を向けることは新しいアイデアではなくて、これまでの技術が私たちに生物組織システムを有効に模倣することを許さなかっただけなのです。そのため、このような実験は私たちが未来のテクノロジーに近づく助けとなるでしょう。

磁性細菌マグネトスピリラムマグネティカムは、鉄などのさまざまな要素がまざった水中にいます。そのバクテリアは特別なタンパク質を使って鉄を取り出し、非常に磁気が強い小さな天然の磁鉄を作ります。その生物はそれを用いて地球の磁場と交信して方角を把握し、好ましい酸素レベルの場所を探しにゆきます。

リーズ大学の研究者たちはそのバクテリアがもつ鉄を生産するタンパク質を抜き出して、格子縞のパターンで金板の表面に塗りました。その後、タンパク質でコーティングされた金板は鉄の溶液に浸されました。加熱されると同じパターンでタンパク質の上に鉄が集まり、バクテリアがそうするように、微細な磁鉄が作られました。

その研究はまだ最初の段階にとどまっていますが、その実験は「バイオコンピューター」を作るための道を開くことになるでしょう。しかし、真にナノスケールのコンピューターを達成するためには、微小なワイヤーが必要です。ここで役に立つのが、東京農業工業大学の田中祐圭博士が成し遂げた研究です。博士たちは直径40ナノメートルのワイヤーを作って、人工細胞から作られたタンパク質でコーティングしました。

参考サイト:Discovery

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