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次は何?浮遊する持続可能な建築物

既に、わかっていること

今、地球温暖化により世界中の氷河が融解し始め、結果として海面は上昇しています。そして、海と沿岸地域のそばの都市を沈める危険が増してきました。生態系バランスが崩れてきているので、ハリケーン、集中豪雨、津波、地震など他の災害も起こりますが、常にそれらの被害が集中するのは、沿岸部などの低地にある都市です。海面下にこれらの都市が沈むことに将来なるかもしれません。

Sustainable architecture

変化の必要性

現在、土地に建造物を建てる際の技術とその建築物は、自然災害にとても脆弱です。そして、これらの危険性が、またいつ低地の都市を襲うかわかりません。この問題を解決するために新しい技術を開発し、変化していく必要があります。また内陸部では、住居が不足している地域もあります。これらの問題を解決するために、この浮遊式建築物のコンセプトが推進されています。このコンセプトは、間違いなく今までの建造物と比べると、変化ではありますが、将来の住宅や建築のヒントにもなるかもしれません。

 

さて、お次は?

1)ロッテルダムの浮遊するパビリオン

Rotterdam’s Floating Pavilion

概要: ロッテルダムの浮遊するパビリオンは、デルタ・シンク会社によって設計され、このプロジェクトはまだ研究中です。この驚くべき構造は、ガラスより軽いETFEと呼ばれるホイル(箔)で作られた、かまくらのような半球体3個分で構成されていてとてもユニークなデザインです。12mの高さで、4つのテニスコート分の広さ、しかも移動が可能です。海のレベルが上がってもこの建設物も自動的に一緒に上がるので、海面上昇に気を尖らせることはありません。

特徴: この建築構造は、完全に水面に浮いているようになっています。また、環境に配慮した作りにもなっていて、太陽エネルギーを使用し、冷房には表面の水を使用します。このプロジェクトはまた、その特定の場所の環境や、天候に基づいて異なった構造にすることができます。

問題点: 再生可能エネルギーによって起動するようになっているので、夜、または、曇りの日に電力を供給する構造の問題があります。海流や塩分の多い水に直面しなければならず建物の強度に疑問が残ります。

 

2) BOA

BOA

概要: BOAは、ケビン・ショパー(E. Kevin Schopfer)AIA、RIBAによって設立された別の巨大なプロジェクトです。この建築物は、安全で持続可能な生活スペースをおよそ15000人に提供するために設計されています。オフィス、ホテル、マンション、博物館、巨大な市役所を含む複合体施設になる予定です。この壮大な建造物の土台は、より強固な基盤を造るために、コンクリートを何重にも重ねて流し込むことにより形成されます。この街をより持続可能にするために、屋上庭園を施行する予定です。

特徴: この巨大な都市のエネルギーを補うのは、太陽光発電システム、風力タービン、そして港をベースとした水力タービンです。また、淡水の回収システムも淡水の使用量を減らすために組み込まれます。その地域の気候を最大限に生かした受動的設計(例えば、太陽光が窓から入るのを夏季には遮断、冬季は受け入れる設計)と屋上庭園の冷暖房システムは、エネルギーの需要を減らすのに役立ちます。

 

3)Gyre(還流)

Gyre

概要: ガイレプロジェクトは、水中に都市を造るというコンセプトに基づいています。この壮大なプロジェクトは、水面下に多くの高層ビルの摩天楼があり、40のフットボール場、レクリエーション・センター、ガーデン、ショッピングモールのような設備に十分な領域をカバーします。このアイデアの背後には、将来海面レベルが上昇し、沿岸にある街が水没しても居住地を提供できるという点です。

特徴: この水中都市は、潮力発電、太陽発電、また風力発電などの再生可能エネルギーを利用します。飲料水は、巨大な構造の底部に配置される貯蔵庫にて供給されます。また、雨水も利用されます。

 

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