メガ・ストラクチャー
パリを拠点とするInflux-Studioのコンセプト設計は、自然の藻類が炭素を捕らえるキャパシティーを開発することにより、シカゴの炭酸ガス排出量を減らそうとするものです。これは、1990年から2050年までに温室効果ガス排出の80パーセント程度の縮小を目指したシカゴ・アクション・プランに従って開発されました。この新設計は、他のいくつかの新興グリーンテクノロジーが統合された新しい藻類グリーンテクノロジーに基づいた藻類のグリーン・ループによって、シカゴ市の中心部にあるアイコン・マリーナ・シティ・タワーを改造する予定です。これは全建物を強力なCO2除去システムに変えて、カーボンフットプリントの大規模な縮小を図るものです。藻類の緑のループは、マリーナ・シティ・タワーの頂上と駐車上のライトの周囲をめぐる藻類チューブのモジュラーシステムによって形成しています。これらの藻類チューブは、バイオ燃料を生産するために日射を吸収します。これは、駐車場のライトとして再利用するために、廃水を処理する重力で駆動するファイトレメディエーション装置に変換されます。また、ビルの半円形のバルコニーは、補足的にクリーン・エネルギーを生成するために、また、垂直農業用の太陽光発電のパネルを装備しています。これに加えて、全システムは、食物を生産して全域を自給自足できるようにするために、クリーン・エネルギーや水処置設備、そしてバイオ・エンジニアリングに基づいた植物を生産のために、先進のバイオリアクターが統合されます。
何をもってメガとするか?
シカゴのループ型のマリーナ・シティ・タワーは、何千もの人々やビジネスにとっての故郷です。1964年に最も革新的な建物として建設され、当時の建築家バートランド・ゴールドバーグ氏によって「都市の中にある都市」として売り出されました。この革新的な建物は、外観だけでなく、60年代の化石燃料の省エネ対策も反映されています。時代が変わり、現在のコンセプトは、もし導入されるならば、オリジナルの建物自体と同様に「メガ」になるでしょう。現在、建築家は、マリーナ・シティ・タワーをすべてのエネルギー必要条件を自給自足にするという大きな挑戦をしています。空気中の温室効果ガスを最少の排出にするために必要なことなのです。
ファクトボックス
建築家に関して
Influx_Studioは、パリを拠点とするマリオ・カセレス氏とChristian Canonoco氏によって設立された設計会社です。2008年以来、建築や造園、都市および工業デザインの設計や研究を行っています。
見積金額: NA
目的: 商用
表面積: NA
建設期間: NA
エコ信任状
藻類に基づいたシステム全体は、多くの生物工学プロセスによって空気からCO2を削減する。これは異なる3つのレベルで実施される。
1. 大気から直接炭素を除去
これは、コロンビア大学のクラウス・ラックナー博士によって開発された「湿度振動」のような技術によって空気からCO2を捕らえることにより実行されます。捕らえられたCO2は、自動車で使用することができるバイオ燃料を生産するために、藻類バイオリアクターによって使用されます。さらに、ビルの屋上にある2台のカーボン除去装置がCO2を捕らえて、それをろ過し、酸素にして大気へ放出します。2つのプラントの残留物はバイオマス生産のための原料となります。ビルの屋上に設置された風力タービンによって、これらのプラントに動力が供給されます。
2. 植物の光合成による吸収
藻類に基づいたシステムは、直接空気からCO2の多くを吸収します。光合成中に酸素を生産し、さらに、バイオ燃料の生産に使用することができます。これについては、モジュールの藻類チューブは、ビルの屋上と駐車場のライトに使用されます。デザイナーはまた、新しいコンパクトな電気やバイオ燃料によって走行する自動車に合わせて既存の駐車場を改造することを計画しています。もう一つの駐車場のライトはリモデルして、リサイクル水を生産するめに自然の重力によって2kmのフィルタ・レイアウトを配備する植物改善庭になります。これは、半円のバルコニーに沿って作られた1ヘクタールの垂直農法スペースを供給することができます。
3. 省エネ化
温室効果ガス排出の削減のために提案された3番目の方法は、太陽と風のような再生可能資源から発電することです。これは、電力に使う化石燃料の依存を減らすことができます。これについては、ビルの半円のバルコニーに光起電力の太陽光パネルを装備します。
上記のものとは別に、垂直農法の計画は、CO2を削減する目的として多くの人が確実に参加します。そして、有機食品を供給することができます。