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キプロス島の一部が一大変身

ギリシャの建築会社、キジス建築はキプロス島ニコシアにある旧GSPスタジアムの再開発に当たって、「新しい景色」を基本線に進めています。ヤニス・キジス、コスタンディス・キジス、タイミス・ダグカスにグレゴリー・パトサロサビスらからなるチームはヨーロッパ建築コンクールで優勝を飾りました。

1999年に建てられたキプロス島最大のスタジアムは今や疲れ果てた状態です。そこで都市計画担当部署はこのコンクールを通して古きよき時代のような複合施設としての利用を目指しています。キジスのデザインチームは風景を変えて緑を休憩所に多く増やして、自然環境と独自のキャラクターを加えて公共スペースの新しい使われ方を提供しています。

サイズを4分の1に小さくした元GSPスタジアムをデザインしなおして、多人数を収容したり娯楽公園と商業エンターテイメント用の建物も多く建てられます。公園は周辺幹線道路とつながっており、バイパスもデザインを変更してどこからでも緑豊かな様子と各種施設が見て取れるように工夫されています。全ての強調点がスタジアムを中心として1つにまとめられて表現されているのです。新しい境界線は出入り口として機能し、シアターが公園に面すようになっています。

中央部のグランドは地上階にコーヒーショップにギャラリーや本屋が入り、広い展示エリアがエバゴロウ通り沿いにあります。ユニークな「水のカーテン」は通路と公園の遊歩道に一体化しています。

再デザインは磁場の変更も果たしています。広場の端にはGPSスタジアムから持ってきた古時計が置かれ、1階部分は会議やイベント用に一般公開されるエリアとなっています。駐車エリアは1700台がスムースに出入りでき、地中海エリアは弦巻植物で彩られています。

地形に関しては季節によって色合いが変わるキプロス島独特の花や木が植えられています。3つの入り口はそれぞれ違った形で飾られており、地中海丘東地区にはユニークな植物、パークランドには生い茂る木々、そしてオープンシアターには松の木が植えられています。このほかにも草が色とりどりに季節を運んでくれ、プラタナスの木が歩道沿いに植えられて見た目を美しく彩ってくれます。また水のカーテンによって夏の暑い日には涼しくしてくれて特殊気候を作り出しています。

建築に際しては省エネ効果も重要視されました。地熱式空調施設、排水の再利用、空中に放出された熱の再利用などが挙げられ、古いGSPスタジアムを見事に緑あふれるエコ公共スペースへと生まれ変わらせたのです。

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