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都市貧困層のための持続可能な家

多くの貧困層が路上や一時的な宿泊施設での生活を余儀なくされている発展途上国の都市部において、手頃な価格と持続可能な低コストの住居は長年の夢でした。持続可能な都市住宅ユニット(SUDU)は、エチオピアのようなアフリカの貧しい国において、鉄やコンクリートといった高価な輸入建材を排除し、環境的にも経済的にも持続可能なものを目指して設計されました。エチオピアは原料も資金も不足しています。今後も人口が増え続けることは確実で、都市部の貧困層のための安全な住居の需要はさらに増えることでしょう。

The Sustainable Urban Dwelling Unit (SUDU)

SUDUは、地元でとれる石と土壌のみで作られた低価格の2階建てで、貧困層のために作られました。圧縮した泥レンガとアーチ形の天井を組み合わせることにより、鉄や強化コンクリート、床や天井、屋根を支える木材を使うことなく、生態学的にバランスがとれた耐久性に優れた構造が可能になります。

土や石の引張性は低いので、こうした原料を使った建物は圧縮構造が必要です。SUDUでは、地元で入手が可能な安定化セメントと土圧縮レンガを使う、技術に基づいて作られています。この方法は、圧縮土壌レンガ(CEB)工法と呼ばれます。

地元で入手可能な土壌には粘土粒子が豊富です。SUDUは、厚さ60センチの壁を持つ1階部分に練り土技法を取り入れています。天井と床ひあはタイル貼のボールティング技術を使っています。この技術は、1階部分に日干タイルを使い、屋根にはローム土を使っていますが、どちらも同じ土壌から作られるものです。またこのボールティング技術では骨組みがいらないので、木材が必要ありません。全体として、都市部の貧困層の住居にふさわしい環境に優しくて持続可能な家といえます。

Via: No Tech Magazine

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