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TCOOTER:インドの道路のために設計された都会派スクーター

設計者は実に素晴らしいコンセプト作品を考えだしますが、それらの中には、単にものの見方や考え方が素晴らしいばかりではなく、その設計においてもかなり実用的だと思われるものがあります。エリック・ハンのTCOOTERはまさに、現在提供されている技術を用いれば簡単に量産体制に入れる設計だと思います。そのアイデアとは、Tweelと呼ばれる、ミシュラン社で特別に製作された『タイヤ(Tire)+車輪(Wheel)』を組み込んだスクーターを開発することであり、そのTweelは、車両に対してわずかにクッションの役目を果たすらしく、設計者は車両からセパレート・サスペンションをなくすことができるようになります。

TCOOTER = TWEEL + Scooter by Eric Han

エリックがこの車両にどんなふうにインドの路上を走らせたいのかを考えれば(なぜインドだけなのかは私たちにもまだちょっとした謎ですが)、サスペンションのない車両を設計することが最高のアイデアだとは言えないかもしれないし、たとえTweelとフレームのブリッジ状構造がそれを補うとしても、インドの道路を知っていれば、それにはまだ少し無理があります。TCOOTERのひとつの大きな特徴が、エンジンを車両から簡単に取り外せることであり、もしも必要な場合には、あなたはそれを単独のモーターとして使用することができます。

このコンセプトは実用的で実行可能なように見えますが、しかし、どのくらいの成功を収めるかは、実際には少しばかり疑わしいと思われます。サスペンションがないこと以外には目立った特徴のないスクーターを購入する人はそれほど多くないかも知れないし、『Tweel』を使用することは実に面白いと思うけれども、もう少し微調整をすれば、TCOOTERを今よりもずっとアピールできるようになるでしょう。

出典: Tuvie

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