スウェーデンの資本金２６０億ユーロの圧倒的な家具メーカーで、ホームアクセサリーや家電製品も作るＩＫＥＡは、製品を出荷するのに木製パレットに変えて、段ボールパレットを使用する事を決定しました。 ＩＫＥＡは、世界４０か国３３３店舗に製品を出荷するのに、年間１０００万パレットを使用します。 段ボールパレットは其々２．５ｋｇで木製パレットの重量のおよそ１０％で、７４８ｋｇの出荷重量を支えます。 重量を低減する事で会社菜は年間１億９千３百万ドルの輸送コストを節減することが出来ます。 段ボールパレット１つの値段は木製パレットとほぼ同じで６ドル前後です。 段ボールパレットは１度の使用で廃棄され、包装紙や段ボール箱角保護材や、ＩＫＥＡの製品に使われている包装材と同じ方法でリサイクルされます。
ＩＫＥＡは木製パレット同様の強度を持たせるように、新しく段ボールの折り方を開発しました。 ダンボールパレットの厚さは僅か５ｃｍで木製パレットの３分の１です。 これが出荷量とそれに関連するコストを削減します。 ＩＫＥＡはコスト抑制に関して素晴らしい実績を持っていて、インフレとコストの増大にも関らず、２００１年から２０１０年の間、一貫して前年度より２－３％小売価格を下げています。 競合する会社の販売量が停滞している間も、これがＩＫＥＡの成長を助けています。
木製輸送用パレットは、木材を家具などの高付加価値製品にする過程で、廃棄された木材から作られています。 パレットのリサイクル会社は木製輸送用パレットを回収して、清浄と簡単な修理を加えた後、他の製品運送業者にそれらを供給します。 輸送用パレットは標準サイズなので、ＩＫＥＡのパレットは、他の製品に再使用することが出来ます。 木製パレットは、廃棄処分が必要になるまで、通常５－８回再使用されます。 廃棄パレットの木材は、粉砕され、木製パルプや紙を作るのに使用されます。 木製パレットの大きな問題は、それらが虫や生物の攻撃の対象であるという事です。 木製パレットは国境を超えて出荷される前に、燻蒸する必要があります。 この化学物質での処理が、木材をリサイクルして紙にされる時、生態系の問題を引き起こします。 プラスチックパレットはＨＤＰＥ(高密度ポリエチレン)で出来ていて、木製パレットの代わりに使用され始めました。 これはかなり高価ですが、１００回以上再使用することが出来ます。
ＩＫＥＡが採用した段ボールパレットは、大規模小売チェーンを含む他の大きな運送業者も、段ボールパレットを実験的に使ってみるべきです。
Via: Mnn
