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Bor4Store、水素燃料電池の貯蔵容器を開発

燃料電池はガソリンと石油にまつわる不安を解消し、消費者にとっては化石燃料に代わる燃料となるものです。しかし、完全に燃料電池に移行できない理由としては費用と技術力があげられます。燃料電池を基にした能率的な部品をさらに発展させることを目的としてEuropean Technology InitiativeのFuel Cells and Hydrogen Joint UndertakingまたはFCH-JUは、固体水素容器の開発のために欠かすことができない経済的援助を提供します。総額230万ユーロに上る財政的支援が水素化ホウ素を基にした貯蔵容器の建設を目標に掲げるBor4Store計画に活用されます。

Bor4Store-Project

水素の持つ揮発性からその貯蔵には危険が伴うことを考慮すると、この計画はきわめて重要なものです。つまり、もしもこの再生可能な資源を住居も含めて大規模に使用する場合には水素を安全に保管し、必要に応じて放出しなければなりません。

水素化ホウ素は他の金属と比べて最高の水素貯蔵能力を持つ、とBor4Store計画の調整役Klaus Taube博士は言います。水素化ホウ素を使って貯蔵用設備を作ると、中型車両のガスタンクを満たすのに十分な5キロのガスを50リットル入り容器に貯蔵できます。この量なら400キロから500キロの距離を走行するのに十分であり、水素をタンクいっぱいに入れても価格はおよそ10ユーロです。

Bor4Storeは水素化ホウ素を基にした貯蔵タンクの製造を試みようとしています。このタンクは固体酸化物燃料電池にエネルギーを届け、次にこの燃料電池が各種応用装置に電力を供給します。この計画はさまざまなタイプの水素化ホウ素の試験を行い、急速な転換過程においてのもっとも効率的な方法を見つけるためのものです。現時点では、材料特性についての試験を実施中です。やがてはこのようなタンクや電池は改良され、ついにはベールを取って大衆にとっての水素時代の到来を告げることになるでしょう。

Via: Nanowerk

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