近代技術に関しては、本当に必要なものとして使われているものは数少ないものです。しかしここでご紹介する「リトル・サン」などの製品はそのように白い目で見られる一部機器とは異なり、実用性を兼ね備えたものです。この太陽電池ＬＥＤライトは発展途上国の離れた地域に暮らす人々にとって経済的で機能性に優れた照明器具として重宝されています。
この商品はデザイナーのオラファー・エリアソンとフレデリック・オテッセンのコラボによって誕生したもので、あたりが暗くなってから最適な光量で５時間使用が可能です。最新の高性能ＬＥＤによって日中の充電時間は最大４時間で、全体構造は製品寿命の長期化を念頭にされているため３年以上の継続的使用にも耐えうる設計になっています。さらに、バッテリーシステムは加熱を避けるように設置されており、ひいては製品の高寿命に寄与しています。
しかし、このような技術スペックを超えてこのような便利で実用的な製品が地方の人々に与える影響を見逃すことはできません。アジア・アフリカ地域の村落の人々は夜間の照明には空気を汚す灯油を利用しているのです。しかしこういった化石燃料は汚染物質であるだけでなく、わらぶき屋根の家などにおいては火災発生の引き金にもなりかねない危険性を持っています。この点に関してもこのリトル・サンは継続使用可能で安全かつ経済的な照明器具として従来のものに取って代わることができるのです。
それだけではありません。ここで紹介したデザイナーたちは将来的により多くの省エネ製品のデザインを予定しています。今のところ太陽電池やラヂオ、携帯充電器に加え大きいバージョンのリトル・サンなどが候補に挙がっています。
