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東アフリカで地熱発電

人口の増加と限りある資源にもかかわらず増え続けるエネルギー需要によって、代替エネルギーの必要が増しています。しかしどこを見渡しても問題があるのも事実です。水力発電は雨が頼みの綱ですし、ソーラーパワーも太陽が無ければ始まりません。東アフリカ地域では地熱発電で電気需要を満たそうとしています。この案件はケニア政府と国際的な投資化の興味を引き、これが成功して当地域の電力不足解消に一役買うことが期待されます。

ケニアの電力は半分以上が水力発電ですが、気候条件が安定しないのが難点です。同国の電力大手ケンジェンは地熱エネルギーを利用して市民の電力供給のニーズに対応しようとしています。現在は地熱発電は13%ですが向こう10年で25%まで上昇を狙っています。

アイデア自体は新しいものではありません。UNDPはすでに東アフリカ地域の地熱発電の可能性に気付いており、周辺地域の温泉や間欠泉などを生かして温室や温水プールとして地元住民は昔から利用しているのです。

熱の流れや化学物質などの物質が6000キロの井戸を通って取り出されます。オルカリア死火山近辺はまさに最適な場所で、薄い地層を生じさせている高温素材が真下に存在します。井戸部分では342度の熱が深さ3000メートルにわたって存在します。岩周辺の水は蒸気に替えられ、地熱発電タービンを動かすのに使用されます。

蒸気を発生させるために冷水が井戸内に流し込まれ、岩と反応を起こします。井戸掘り自体は高価ですが、一度きりの投資ですしエネルギーの発電自体は低価格です。さらにここから生じる温暖化ガスは化石燃料で生じるものに比べて少ないです。さらに二酸化炭素ガス量を抑えるために温室で光合成に利用されます。

プロジェクト自体は夢物語のようですが、問題点も出てきます。まず、ドリルの場所を決めるのに何年もかかります。ケニア国内は地層の地図が広く出来上がっていますが、東アフリカ諸国が同じように投資できるとは限りません。さらに、有害ガスが周辺地域に漏れないように処理施設を設置する必要もあります。ガスを捕まえるのは簡単ですがその処理方法は困難です。

オルカリア3号機は国際基金に頼ることになります。ケニアとその他の東アフリカ諸国が地熱発電に本腰を入れるとなると、自国の銀行だけではとても賄いきれないのです。このような問題が解決されれば、アフリカ大陸の多くの地域で地熱発電が本格化できるようになります。

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