National Center for Atmospheric Research（国立大気研究センター） の研究チームは、私たちの惑星の自然のバランスがいかに繊細で、もろいかということを示す例をまた１つ挙げました。多くの機会で、私たちは頑なで視野が狭く、私たちがすることがこの微妙なバランスにさして影響を与えないと思っています。 しかし、ベーリング海峡を閉鎖するという、単純なことですら私たちを次の大きな気候の変化や、新たな気温のパターンへと導く可能性があるのです。
Aixue Hunによって発行された研究紙によれば、研究チームは、ベーリング海峡は約40，000年から17，000年前のどこかの時点で閉鎖されたと 結論づけました。現在のロシアの最東端と、北アメリカの最西端の間のこの氷河の橋を使って、古代の遊牧民の一部が大陸を渡ったのです。2国間のこの氷河の橋は、最後の氷河期の氷河の交代によって形成され、その後の温度の上昇で氷河が解け、現在のベーリング海峡になったのです。
もしベーリング海峡が再び閉じることがあれば、氷河の表面から解けている大量の淡水が太平洋に流れ込むのを防ぎ、代わりに地球の海洋循環パターンの必要な部分である、 the Atlantic Meridional Overturning Circulation （AMOC・・・大西洋深層循環）を乱してしまうでしょう。近い将来、直ちににベーリング海峡が閉じてしまう可能性はなさそうですが、仮にそうなったとしたら、大西洋の淡水と大西洋の間のこの重要な橋を確保し、私たちが存在し続けられるように、迅速な人的介入が必要となるかもしれません。
Via: Ibtimes
