私達が知っているとおり、アイルランドの経済は、経済メルトダウンしないようにEUが850億ユーロの資金援助をしているように、悪化しています。このトンネルの出口には今のところ光がなさそうで、そのことに不満を感じているアイルランド人の芸術家が、お金の本当の価値が時々実際にどういう意味になり得るのか世界に見せることを決めました。 Frank Buckley 氏は、細かく裁断したユーロ紙幣のように見えるレンガを壁として使っている、3つの部屋があるアパートを建設。.計14億ユーロが、この３つの部屋の壁に。ダブリン出身のこの芸術家が、アイルランドが経済的にそこまで悪化しているのに、どこからこんな金額の紙幣を集めたのか不思議に思っているなら、ご安心を。これらの紙幣は、すでに役目を終え、廃止された紙幣なのです。
つまり、この14億ユーロ分の紙幣は、Buckley氏がアイルランド中央銀行からこのプロジェクトのために譲り受けたというわけ。廃止されて紙くずになってしまうこの紙幣とこのプロジェクトは同じくらいの価値があるのです。その交渉がまとまって、彼がお金を費やしたのは、35ユーロ分の壁紙用接着剤のみ。ドアや窓は友人達から寄付してもらいました。このプロジェクトの一番いいところは、その「億ション」にいたく感心したオフィスのオーナーが、家賃を取らずに無料で彼を住まわせることにしたことです。アイルランドの最近の危機によって彼もまた職を失ったのは言わずもがなですが。
ダブリンを訪れている人はこの家を無料で見ることができて、‘Expressions of Recession’ （不況の表現）というタイトルの、Buckley氏の芸術コレクションを見ることができます。彼の作品はどれも購入可能ですし、アイルランドのほかの人たち同様、ここ最近の一連の出来事で打撃を受けている彼を助けるために寄付をすることもできます。この作品は、究極のリサイクルの素晴らしい一例かもしれませんが、お金と、貨幣の本当の価値についてよりシンケンに話し合うきっかけにもなります。
Via: Ninemsn
