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野生動物彫刻 レイチェル・デニー作 :類まれな作品から人間が自然に及ぼした影響を窺い知ることができる。

時として、芸術は読み解くことが実に難しいところがある。ほとんどの場合、同じ作品についての解釈が人によって異なるようだ。芸術作品は芸術家が表現しようとする世界よりも芸術家自身についての内面を浮き彫りにする。彼女のコレクション「Works of Nature」において、レイチェル・デニーが提示しているのは彼女の考え方であり、結果として、自分と周囲の環境との関係が快適に感じるようになるのだが、どのようにして人間は自然の力を変えようと試み、その要素に変更を加え、自分に適した存在に飼いならそうとしたのかということだ。彼女の作品の視点や発想は子供のころに父親と一緒に行った狩猟旅行から着想を得ているように思える。一方、その技術は厳寒の冬の間、家に閉じこもり刺繍の技術に取り組んだ彼女の集大成だ。

Works of Nature

私たちがいつも強く主張しているのは、数々の卓越したな芸術作品生み出すために必要な想像力を持つことは一つのことであり、構想を現実に変換する能力となると全く違う課題であるということだ。彼女の作品の領域は彫刻にも及び、セロファンで包まれたキャンディーで巧妙に製作された動物「Sweet Tooth」やあのような魅力的な外観にするために作品を1セント銅貨で覆った雌馬「War Horse 」などがある。これら彫刻作品の中には再循環可能なリサイクルウールから製作されたものもあるが、他の作品は産業廃材から作られている。

多種多様な素材を使い組み合わせて芸術作品にすることとなると、レイチェル・デニーはとても創造性にとんだ器用な人だ。いろいろな材料がただひとつの用途だけに限定されずに芸術家の作品に利用されているのを見ることは実にワクワクした気持ちになる。War Horseのような作品の創作には実に興味深いものがある。レイチェルはコインをペシャンコにして後で集めることができるように線路まで出向き線路上に並べなければならなかった。それはコインをペシャンコにすることにエネルギーを浪費する代わりにとった名案に思える。彼女の羊毛の展示品類は同じく訴求力があり、自然に対する彼女の愛を引き続き示す陳列となっている。

Via: Coolhunting

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