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アメリカ陸軍の巨大スパイ飛行船がついにデビュー

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ノースロップ・グランマンは巨大調査飛行船の仮飛行スケジュールを発表しました。というのも、アメリカ陸軍用に製作されたこの飛行船を用いたプロジェクトはすでに一年の遅れが出ているのです。ヘリウムガスを満載したこの飛行船はフットボール場ほどの大きさがあり、各種の目的に応じて使用されるデータ記録設備やセンサーを搭載しています。この多機能搭載型飛行船の長距離フライトテストは、ニュージャージー州レイクハースト周辺で6月第一週もしくは第二週目が濃厚です。ノースロップ社の陸軍プログラム担当K・C・ブラウンジュニア氏もこのレポートを肯定し、初飛行が間近であることを公表しています。

米陸軍とノースロップ社は実際にスムースな飛行が実現することを切望している状態です。なぜなら、この全自動飛行船は製造自体が難しいことに加え、交信用機材や軍用高機能センサーを搭載した上でヘリウムガスを充填することは並みのタスクではありません。しかし、成功すれば低コストでの長時間の飛行を実現します。

以前にアフガニスタンにおいて空軍所有のミサイル搭載・コンピュータ制御の飛行船「ブルーデビル2」をテスト飛行させる予定でしたが、一部機能に問題が発生したためテストはキャンセルされた経緯があります。また、サイズの小さめなMZ3A調査用飛行船も運行障害が出るなどしたために、陸軍がプロジェクト自体を引き継ぐ事となりました。しかしそれでも2011年に飛行・軍備配置が実行される予定だったLEMVプロジェクトにもスケジュールに遅れが出ています。

タンパで開かれたスペシャルフォース産業会議でブラウン氏はLEMVプロジェクトの最初のフライトは6月6日から10日の間を予定していると発表しました。長さ300フィートのこの飛行船のレイクハーストでのテスト飛行はごく短いものになり、その後フロリダに移動し、特別に企画製作された通信用ラジオ・カメラ搭載の飛行船専用機器「ガンドラ」と合体することになります。

ブラウン氏によると、もし全ての機器が正常作動し「ガンドラ」も飛行船に適合することになれば、この無人LEMV飛行船は来年初冬には大西洋を渡り、実地テスト・デモンストレーション先へ派遣されることになります。その派遣先はアフガニスタンが有力で、ブラウン氏は現地指揮官がその機能全般を気に入ればさらにこのような飛行船は追加生産が可能だと話します。

また同氏は、LEMV飛行船はアフガニスタンからアメリカ軍が撤退する際に武器や各種機器を運搬する上でおおきなサポート役を担うことも出来ると語ります。特にこの点に関してはパキスタンからアフガニスタンへ向かう陸路が全てふさがれている事からも大きな魅力であり、大きめサイズの飛行船は通常の飛行機より安いコストで数百トンに及ぶ供給物資を運搬することも可能です。

またブラウン氏は飛行船最大の敵は飛行センサー機能でもなければ飛行能力そのものでもなく、移り変わりの激しい天候状況だと語ります。風向きが強かったり雷雨に見舞われる際には、飛行の安定性に大きく影響を及ぼします。オペレーターは常に雷や暴風域を避けられるよう慎重に飛行経路を割り出すことが求められます。

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